- コラボレーター
- SELECK編集長
- 山本 花香
先輩社員に追いつけ追い越せ!Gunosy他3社の「新卒エース」が語る、新人時代の過ごし方
遅ればせながら、新入社員のみなさん、ご入社おめでとうございます!
「先輩に早く追いつきたい!」「同期より頭ひとつ抜けたい!」といったやる気に満ち溢れる一方で、「ちゃんとやっていけるのかな…」という不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
SELECKでは、これまで600社以上の取材を通じて、新卒1〜3年目で事業責任者などの重要な役割を担う「新卒エース」の方々にお会いしてきました。
若くして活躍している人に、共通点はあるのか。新人時代、どのような日々を過ごしていたのか。
そんな疑問にお答えするため、今回は、過去SELECKで取材させていただいた新卒エースの方々に、「成長のために意識していたこと」「印象的だった周囲からのフィードバック」「新人時代にやっておくべきこと」をインタビューしました!
成長したい新社会人の方々、新卒育成に関わるすべての方々、ぜひご覧ください。
【今回ご紹介する方々】
- 株式会社Gunosy LUCRA事業責任者 渡辺 謙太さん
- 株式会社Loco Partners Relux編集長 佐藤 里菜さん
- 株式会社メルカリ ソフトウェアエンジニア 根本 征さん
- 株式会社マッチングエージェント タップル誕生プロデューサー 永友 絢子さん
※本記事でご紹介する方々の年次・役職、内容は取材時点のものです。
① 新卒3年目でGunosy執行役員「ふりかえりの繰り返し」
はじめにご紹介するのは、株式会社Gunosyが開発・運営する女性向け情報アプリ「LUCRA(ルクラ)」の事業責任者を務める、渡辺 謙太さん。
取材記事:事業目標は「ストーリー」で伝える。目的別の1on1を実践する、チームマネジメント術
渡辺さんは、2016年にエンジニアとして入社し、2017年の5月からLUCRAの事業責任者を務めています。2018年9月には、同社の執行役員に就任されました。
開発・ビジネスサイド含めて20名以上から成るチームをまとめ、事業成長を牽引されている渡辺さんに、新卒1年目の頃を振り返っていただきました。
Q1:成長のために、意識していたことは?
とにかく、「ふりかえり」を行うことを継続してきました。
具体的には、「どんな行動を取ったか」「どのように考えていたか」を週ごとに振り返ることで、思考の癖や、苦手な行動を把握するようにしていました。それをメモに書き出して対策を考え、実践するよう心がけていました。
Q2:印象に残っている上司や同僚からのフィードバックは?
「数字に執着しすぎている」
このフィードバックのおかげで、本当にユーザーのことを考えられているのか? ということを振り返る良い機会になりました。
Q3:新卒時代にやっておくべきこと(やっておいたら良かったこと)は?
ふりかえりの習慣づくりと、身体づくり(トレーニング)です。両方とも積分的に効果が出てくるので、早い段階で始めておけばよかったなと思います。
※ふりかえりの手法については、以下の記事もおすすめです。
参考記事:【徹底解説】正しい「KPT」が仕事の成果を生み出す!進め方のコツ、現場の事例を紹介
② 入社1年目からRelux編集長「とにかく真似て、本質を考えぬく」
次にご紹介するのは、株式会社Loco Partnersが運営する、一流ホテル・旅館を厳選した宿泊予約サービス「Relux(リラックス)」の編集長を務める、佐藤 里菜さん。
取材記事:一言一句に「必然性」を持たせる。ユーザーとプロダクトをつなぐUXライティングとは
もともと学生の頃からインターンとしてLoco Partnersで働いていた佐藤さんは、2015年の入社と同時に、新卒1年目でReluxの編集長に就任したそうです。
コンテンツマネジメントチームのGMとして、Reluxのコンテンツとブランドの監修をされている佐藤さんに、新人時代を振り返っていただきました。
Q1:成長のために、意識していたことは?
とにかく真似ることと、本質を考えぬいて意思決定することです。
先輩方の仕事の進め方をとにかく真似て、いつか「自分のもの」にできるよう実践していました。また、どんな些細なことにでも「なぜなのか?」を考えるクセをつけ、取捨選択と意思決定のスキルを身につけました。
Q2:印象に残っている上司や同僚からのフィードバックは?
「新卒だからこそ、大きな挑戦と失敗をしてほしい」
大きな挑戦で結果的に失敗しても、それはだれも咎めない。失敗から学べばよい。だから思う存分やってくれていい。というフィードバックを受けて、とても伸び伸びと仕事をすることができました。
Q3:新卒時代にやっておくべきこと(やっておいたら良かったこと)は?
自分のモチベーションとバイオリズムを知ること。特に、ベストではない状態のときに、それに気づき、受け止め、決して無理をしないこと。サボったり甘やかしたりすることとは違いますが、長い社会人人生を走り抜くために大切なことだと思っています。
※自分の「ありのまま状態」を認知する手法として、以下の記事もおすすめです。
参考記事:Googleも導入!悩めるリーダーのストレスを緩和する「マインドフルネス」を実践しよう
③ メルカリの業務自動化を推進するエンジニア「アウトプットを重視」
続いてご紹介するのは、株式会社メルカリで全社的な業務自動化を推進する、ソフトウェアエンジニアの根本 征さん。
取材記事:ノンプログラマーが半年で400以上の業務を自動化!メルカリが作る「Karakuri」とは
根本さんは2016年に新卒で入社し、2017年10月より「自動化を学ぶ勉強会」をスタートしました。
コーポレート部門から、経営企画、PRなど、ほぼ全員がノンプログラマーの参加者に対して、業務自動化をレクチャー。全社で自動化したワークフローは、取材時点までの累計で400を超え、その実行回数は25,000回以上と言います。
新卒2年目から全社的な動きを主導した根本さんに、新人時代を聞いてみました。
Q1:成長のために、意識していたことは?
どのような形でもいいので、とにかくアウトプットすることを意識していました。実際、自社のテックブログを積極的に書いていましたね。
アウトプットすること自体がいいこと・正義だと考えていますし、アウトプットをする中で「自分がどこまでわかっていて、どこからわかっていないのか」を意識できるようになりました。
Q2:印象に残っている上司や同僚からのフィードバックは?
「常に自分の価値を考えておくこと」
誰にでもできるような仕事は、他の人やAIなどによって置き換わる可能性が高い。そういう仕事を続けていても、自分の価値は上がりません。「自分だからしかできない仕事」を意識するようになりましたし、これからも学び続けたいと考えています。
Q3:新卒時代にやっておくべきこと(やっておいたら良かったこと)は?
ロールモデルを早めに見つけておくこと。自分の職種は社内でもわりと特殊だったので、社外のコミュニティから探しました。もちろん社内でロールモデルを探すのもいいですが、「社外から見てもプレゼンス・アウトプットを出している人」をロールモデルにするといいかもしれません。
④ タップル誕生の新機能プロデューサー「上司の仕事を巻き取っていく」
最後にご紹介するのは、株式会社マッチングエージェントで、マッチングアプリ「タップル誕生」の新機能開発のプロデューサーを務める、永友 絢子さん。
取材記事:会員数350万を突破!「4つのペルソナ」を設定した、タップル誕生の新機能開発の裏側
2016年にサイバーエージェントに新卒入社し、同年マッチングエージェントに出向。
新卒2年目で、サービスを次のフェーズに移行するための新機能開発を任され、アイデアも何もない状態から、チームを牽引して「おでかけ機能」のリリースを実現しました。
そんな永友さんは、新人時代、どのような日々を過ごしていたのでしょうか。
Q1:成長のために、意識していたことは?
上司が次の仕事にどんどん進めるように、自分が上司の仕事をどんどん巻き取って、成果を出すことを意識していました。
Q2:印象に残っている上司や同僚からのフィードバックは?
「こんなんじゃリーダー任せられないんだけど」
目標ギリギリで弱気になり、相談したときに上司からもらった言葉です。私が誰よりも諦めずに頑張らなければ、達成は絶対にないんだと腹をくくるきっかけになりました。
Q3:新卒時代にやっておくべきこと(やっておいたら良かったこと)は?
まずは、なによりも目の前の事業課題に向き合い、誰よりも成果を出すことに集中する、ということが重要だと思います。そうすれば、メンバーからの信頼を得ることができますし、組織の活性化やアウトプットなどの様々な活動につながってくると思います。
いかがでしたでしょうか。エースの方々の新卒時代の過ごし方を参考にしつつ、思いっきり仕事を楽しんで、ぜひご活躍されてくださいね!