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  • 中野 康平

「採用面接」の見極めポイントを大公開!自社にマッチした人材を採用する方法【LT3社】

〜急成長ベンチャー3社の人事が語る、「採用面接の極意」とは? 選考全体の心得から、各社の見極めポイントまでを公開します〜

いつの時代も、経営の重要課題のひとつに挙げられる、優秀な人材の「採用

特に近年は、職種別のスキルフィットだけでなく、ミッションやバリューといった会社の価値観とマッチするかどうか、を重視する企業が増えてきています。

しかし、それをどのように見極めるかについては、多くの企業が悩みを抱えているのではないでしょうか。

そこで当媒体では「採用面接の極意」をテーマとして、現場のナレッジをシェアするイベント「SELECK LIVE!」の第1回を、先週の9月25日(水)に開催いたしました。

イベント前半では、SmartHR様、サイボウズ様、dely様による「採用面接」に関するライトニングトーク(以下、LT)を、そして後半では、参加した企業同士で模擬面接をするワークショップを行いました。

▼模擬面接の様子を、別室でライブ視聴しました

今回の記事では、各社のLT内容についてご紹介させていただきます。

<目次>

  • LT① SmartHR社:選考で意識したい「3つのポイント」とは?
  • LT② サイボウズ社:「共感 × スキル」面接評価ポイントすべて公開!
  • LT③ dely社:カルチャーフィット重視の「H to H 採用」を実践
  • おわりに

※記事中に使用している画像は、ご登壇資料より抜粋しております。

LT① SmartHR社:選考で意識したい「3つのポイント」とは?

最初に、SmartHR社で人事責任者を務める薮田 孝仁さんに「面接官はつらいよ フーテンの人事」というテーマでお話いただきました。

長年、人事としてのキャリアを歩まれてきた薮田さん。ご自身の経験から培った、選考において意識すべき3つのポイントをご紹介いただきました。

1:選考の全体設計について、選考官・決裁者・人事で意識を合わせる
2:候補者である前に、自社のユーザーである
3:面接の時間配分は、選考官同士でイメージを合わせ、候補者にも伝える

<Point 1>選考の全体設計について、選考官・決裁者・人事で意識を合わせる

まず、面接の役割は「Judgment(見極め)」と「Attract(惹きつけ)」の大きく2つあります。また選考のフェーズによって、その比重も異なってきます。

そのため、どのフェーズで、誰が、どちらの役割を担っているのかについて、選考官・決裁者・人事の認識を合わせておくことが重要だと言います。

▼選考ステップと担当別の役割イメージ

<Point 2>候補者である前に、自社のユーザーである

また選考では、最終的には内定を出すか出さないかの判断をすることになりますが、候補者との面接以降の関係性を考える必要があります。

例えば、選考を通じて自社のファンになってくれる可能性や、残念ながらお見送りになったとしても、自社サービスのユーザーになる可能性もあります。また、選考時点では見送ったけれど、将来的に入ってほしいと思うような候補者の方もいます。

こうした可能性を考慮にいれて、候補者体験を改善していくことが大切だと言います。

<Point 3>面接の時間配分は、選考官同士でイメージを合わせ、候補者にも伝える

さらに、面接で起こりがちなのが、「思ったより早く終わった」「今日はカジュアル面談だと思っていたが選考だった」というような期待値の掛け違いです。

それを防ぐため、時間配分のイメージを選考官同士で合わせるとともに、候補者に対しても、おおよそのイメージや今日という場の目的を伝えているそうです。

▼面接の時間配分における一例

<まとめ>人事も選考官も、ひとりでは候補者をジャッジできない

最後に「見極め」といっても、スキルや経験、マインド、会社やメンバーとマッチするかなど、多様な観点があります。

そこで大切なのは、誰かひとりで候補者をジャッジするのではなく、選考に関わるメンバー全員で、それぞれのジャッジに責任を持つということです。

これらのポイントを踏まえても、判断が難しいときは、何かしらの信念・価値観を大事にするといいます。薮田さんの場合は、「その候補者の人生に、価値のある3年間を与えられるか?」を判断軸にしているとのことでした。

※選考フロー全体の設計や、選考官のトレーニングについては、メルカリ社に取材したこちらの記事も、ぜひご参考になさってください。

LT② サイボウズ社:「共感 × スキル」面接評価ポイントをすべて公開!

次に、サイボウズ社で、キャリア採用全般を担当されている武内 友紀さんに「面接の評価ポイント」についてお話しいただきました。

サイボウズ社では、「チームワークあふれる社会を創る」という理念への共感度と、過去の経験やスキルの2つを、選考の評価ポイントにしていると言います。

具体的には、2つの「覚悟」と4つの「スキル」からなる「Action5 + 1」という行動指針を基準として、候補者の見極めを行っています。

また、企業イメージにギャップがないかを、選考を通じて確認することも大切だと話します。

同社では「働き方改革」の企業イメージから、「働きやすそう」という印象が先行してしまうことがあるため、「自立」が求められることを候補者にしっかり伝えるようにしているそうです。

また採用管理については、kintoneなどの自社サービスを活用し、選考のリードタイムや通過率などを確認しているとのことでした。

LT③ dely社:カルチャーフィット重視の「H to H 採用」を実践

最後は、dely社で採用マネージャーを務める渡邉 拓磨さんに、「delyが実践するH to H採用」をテーマにお話いただきました。

「H to H=Heart to Heart」ということで、ありのままの姿で選考に臨んでもらい、スキルよりも自社のカルチャーにフィットするかどうかを重視していると言います。

そのカルチャーは、同社のビジョンである「Be the SUN」と、3つのバリューの頭文字を取った「LAB」で明文化されています。

▼dely社のビジョン・バリュー

<ビジョン>

Be the SUN=「太陽のように人々と社会を明るく照らす」

<バリュー>

Light=「周囲を照らす人であれ」
Ambitious=「とにかく壮大な夢を持て」
Big=「常に大きく、中心的な存在であれ」

これらのバリューを面接のチェックポイントとして落とし込むことで、見極めポイントを明確にしていると言います

さらに、会社の雰囲気に馴染めるかどうかという点も重要だと考えているため、選考途中の段階で、社内の様子を伝えることにも注力されているそうです。

人事制度の整備や惹きつけ力の向上もあり、直近半年の内定承諾率は、非常に高い水準にあるとのことでした。

※カルチャーフィットの見極めを目的とした「採用基準の明確化」の事例については、クラスメソッド社に取材したこちらの記事も、ぜひご参考ください。

おわりに

各社のLTダイジェストをご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

選考プロセスや見極め基準など、各社とも特色のある内容だったのではないかと思います。

イベント後半では、LTのご登壇企業や参加企業の方々を交えて、模擬面接のワークショップを行いました。見極めのための質問や深掘り方など、「実際の面接手法を見ることができ、参考になった」といった声を多数いただきました。

▼別室で行われている模擬面接を視聴している様子

今後も、現場で役立つノウハウを知ることができるイベント「SELECK LIVE!」を、定期的に実施いきたいと思いますので、是非ご参加いただければと思います。

なお、今回LTにご登壇いただいた各社様ともに、採用メンバーを募集中とのことですので、ご関心がある方はぜひ各社様へお問い合わせくださいませ!(了)

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