- コラボレーター
- 加藤 章太朗
大雪なのになぜ出社する?!リモートワークの3つのメリットと2つの注意点
「こんな雪の日にわざわざ出勤するなんて…リモートワークができたらいいな」と思う人は多いのではないでしょうか。
クラウドサービスが広がることで、仕事に関する情報がクラウドに保存されるようになり、どこからでも情報にアクセスできるようになりました。また、ビデオ会議システムやチャットなどのコミュニケーションツールも広がり、リモートで働ける環境が整ってきています。
今回は、リモートワークを取り入れている会社の話をもとに、リモートワークの3つのメリットと実行する上での2つの注意点をまとめました。
リモートワークのメリット①:無駄な通勤を削減できる
リモートワークを取り入れることで、無駄な通勤を削減できます。これにより、まずは通勤時間を削減できます。また、満員電車によるストレスも軽減することができます。もちろん、大雪や台風の日に無理をして出勤する必要もありません。
▼参考:株式会社AsMama
非エンジニアでもリモートワークは可能! 全国のメンバーと共に働く仕組みづくりとは
次に、通勤にかかる時間への課題意識を持っていたことです。片道1時間なら往復で2時間、1ヶ月で40時間以上。人生の無駄遣いだなってずっと思っていました。AsMamaのメンバーには、自分たちのミッションの実現について考えることに1分1秒でも長く時間を使って欲しいんです。
リモートワークのメリット②:優秀な人材をあきらめる必要がない
もしあなたの会社がリモートワークを取り入れていなければ、どうしても採用したい人に「遠隔地に家があるため引っ越すことができない」と言われても、諦めることしかできません。
また、今まで活躍してくれていた人材が家の都合で転居しなければならなくなった時、退職してもらわなければならないでしょう。
リモートワークを取り入れていれば、働く場所という制約によって優秀な人材をあきらめなくて良くなります。
▼参考:株式会社ソニックガーデン
【前編】「アイルランドで働きたい」がきっかけ リモートワークという働き方の実現法
採用ページを作った際に「住まいはどこでも大丈夫です」と記載したんです。そうしたら応募者の1人目か2人目でもう、「兵庫に住んでいるのですが、入社できますか?」と言う問い合わせが来ました。「確かにそう書いたけど、本当に応募が来るんだ!」と思いましたね(笑)。
聞けば、兵庫県の西脇市という、大阪から3時間ほどの距離の場所に家を建てて、奥さんがその1階でパン屋さんをしているそうなんです。「だから東京には絶対行けないし、引っ越しも絶対無理。でも働きたい!」とおっしゃっていて、僕も随分悩みましたが、結局優秀な方だったので採用しました。結果、現在まで3年間、リモートのままで活躍してくれています。
リモートワークのメリット③:小刻みなオンオフができる
リモートワークを取り入れていなければ、出社をして8時間会社にいて、そこからオフの時間となります。こうなると「仕事の時間」「オフの時間」の固まりが大きく、無駄が多い。例えば、朝子供を幼稚園に送り届けてから遅く出社をして、その分遅くまで働くといったことができません。
一方でリモートワークを取り入れることで、「仕事の時間」「オフの時間」「仕事の時間」「オフの時間」と細かく切り替えることができるようになります。もちろん、朝子供を幼稚園に送ってから仕事をすることもできます。
【前編】「アイルランドで働きたい」がきっかけ リモートワークという働き方の実現法
もっと小刻みに1日の中で「仕事の時間」「オフの時間」「仕事の時間」「オフの時間」…..と細かく切り替えることができれば、無駄がなくなって多くの人は楽になるのではないかと思います。例えば定時に会社に行かなくても、保育園に子供を迎えに行ってから仕事したっていいですしね。その方が家族にとっても絶対にいいと思いますし。オンとオフしかなかったこれまでの働き方を変えることで、人生そのものがもっと上手くいくようにできるはずなんです。
リモートワークの注意点①:誰が何をしているかわからなくなる
遠隔地で働いていると、オフィスでつながっていなため、誰が何をしているかがわからなくなります。
非エンジニアでもリモートワークは可能! 全国のメンバーと共に働く仕組みづくりとは
目の前に相手がいないので、相手の状況がわからないんです。例えば「メールの返信がなぜ来ないのか」が分からないんですね。すぐにメールの返事が来ない時に、いないから返事ができないのか、いるけど後回しになっているのかが判断できないんです。それによって発生する待ち時間が一番のストレスで。
「誰が何をしているかわからない」ということを解決するためのツールは、「Sqwiggle」や「Remotty」があります。
リモートワークツールSqwiggleとは
Sqwiggleは、リモートワークをするチームのためのコミュニケーションツールです。
HPからアプリをダウンロードすると、下記の画面が表示されます。そして、チームメンバーを招待するとチームメンバーの顔を見ながらコミュニケーションを取ることができます。
表示される顔は、PCのカメラで自動的に撮影されます。1分ごとに撮影するか5分ごとに撮影するか選ぶことができます。
Sqwiggleを使えば、リモートワークをするチームがあたかも近くにいるかのようにコミュニケーションを取ることができます。
リモートワークツールRemottyとは
Remottyは、リモートワークをするチームのために開発されたバーチャルオフィスです。
Sqwiggleと同様、リモートで働くメンバーの顔が一定時間ごとに撮影され更新されることで遠くにいても一緒に働いている感覚を得ることができます。
また、Remottyには自分の部屋があり、気軽に「お昼に行ってきます。」など自分の状態を書き込むことができます。
リモートワークの注意点②:セルフマネジメントできないと難しい
リモートワークをするためには自分で自分を律しないといけません。働きぶりというよりはアウトプットで評価をされるので、新卒などまだセルフマネジメントができない人材を採用することが難しくなります。
そこに対しては、「新卒は一人前になるまでは出社しなければならない」といった特例を設けて育てていく必要があります。
【後編】「アイルランドで働きたい」がきっかけ リモートワークという働き方の実現法
このようにリモートワーク前提で働いているので、弊社は年俸制を採用していて、勤怠管理も進捗管理もないスタイルです。他のメンバーに迷惑をかけなければ、いつ働いてもいいし、いつ休んでもいいんです。
ただ、新卒に限っては違う考え方をしています。勤怠管理や進捗管理なしで上手くいくためにはセルフマネジメントができることが前提なので、新卒には難しいんですね。そこで、新卒は「弟子」と呼び、一人前になるまではリモートワーク禁止にしています。人間って成長するとどこかで、時間よりも成果が大きくなる時があります。そうなると、時間で仕事を規定するのがバカらしくなってくるんです。その状態になるまでは、時間で成果を出すしかないのでオフィスに来てもらってます。
まとめ
リモートワークのメリットは下記です。
1.無駄な通勤を削減できる
2.優秀な人材をあきらめる必要がない
3.小刻みなオンオフができる
リモートワークの注意点は下記です。
1.誰が何をしているかわからなくなる
2.セルフマネジメントできないと難しい
こんな大雪の日は、リモートワークで良かったと実感するかもしれません。是非取り入れてみてください。(了)