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今話題の「Threads(スレッズ)」の使い方を徹底解説!BlueskyやMastodonもご紹介

2022年にイーロンマスク氏が買収して以来、Twitterでは認証アカウントやAPIの有料化、未使用アカウントの大量凍結、さらには閲覧制限…など、物議を醸すルールが多く実装され、世間を賑わせてきました。

このような変化を受け、様々なSNSが誕生した一方で、Twitterユーザーが乗り換えるほどの勢いもあまりなく、なかなか「次世代のSNS」となり得るサービスが生まれない状況が続いてきました。

そうした中、ここ数日ニュースを賑わせているのが、FacebookやInstagramを運営していることでお馴染みの米Meta社が開発した「Threads(スレッズ)です。新たな「Twitter代替サービス」として注目を集め、リリースからわずか7時間で登録者数1000万人を突破し、国内外で大きな注目を集めています。

ThreadsもTwitterと似た機能を持ち、フォローしている人同士でリアルタイムで近況を報告し合ったり、呟きを投稿したりなどテキストコミュニケーションを楽しむことができ、すでに多くの国内の大手企業や有名インフルエンサーが参入しています。

その一方で、「結局、Twitterの代替手段にはならないのではないか」という意見も多く見受けられ、Twitterから乗り換えるべきか迷っている方も多いのではないでしょうか…?

そこで今回は、Threadsの基礎的な使い方とTwitterとの違いをお伝えした後に、Threadsの他にも「次世代のSNS」と言われている4つの分散型SNSをご紹介いたします。ぜひご覧ください!

<目次>

  • 次世代のTwitter?今話題の「Threads」とは?
      • 「Threads」と「Twitter」の違い
      • 「Threads」の相互運用性について
      • 実際に、「Threads」を使ってみましょう!
  • 【厳選4つ】2023年に注目したい!分散型SNSをご紹介

※本記事に掲載している情報は、記事公開時点のものになります。サービスのアップデートにより情報が記事公開時と異なる可能性がございますので予めご了承ください。最新の情報については、各サービスの公式ページをご参照ください。また、記事の内容についてご意見や修正のご提案がございましたらこちらまでお願いします。

次世代のTwitter?今話題の「Threads」とは?

改めて、「Threads(スレッズ)」とは、2023年7月6日(日本時間)にMeta社が発表した新たなソーシャルメディア・プラットフォームです。現在はiPhoneとAndroidで利用可能で、約100カ国以上で提供されています。

Threadsの特徴として、Meta社が公式で発表したプレスリリース内では3つのポイントが挙げられています。

Threadsについて:

  • Instagramチームが開発した新しいアプリで、テキストで近況を共有したり、他の利用者との会話に参加したりすることができます
  • Instagramアカウントを使ってログインすることができ、最大500文字で投稿可能。リンク、写真、最長5分の動画も投稿することができます
  • 今後、オープンで相互運用可能なソーシャルネットワークがインターネットの未来を形作ると考えており、Threadsも近いうちに互換性を持つようになる予定です

※引用:テキストでつながる新しいアプリ、「Threads(スレッズ)」をローンチ – Meta

1つ目の特徴はTwitterと近しいですが、2つ目以降はTwitterとは異なる点ではないでしょうか。「相互運用という言葉も気になりますね。

そこで、具体的にTwitterとどのくらい機能が違うのか比較すべく、Twitterと比べてThreadsに「プラスされた機能」と「マイナスされた機能」、「同様の機能」の3つ観点からまとめてみました。(※以下、2023年7月11日時点の情報となります)

まずは、「プラスされた機能」です。

▼Twitterと比較して、機能がプラスされた点

  • 無料アカウントでも500文字まで投稿できる
  • 画像が10枚まで一度に投稿できる
  • 投稿できる動画の最長時間は5分まで
  • 縦動画もそのまま投稿できる
  • 広告コンテンツがなく快適
  • いいね数の表示・非表示を選択できる
  • 投稿した内容をそのままInstagramのストーリーズにも投稿可能

テキストコミュニケーションが好きな方にとっては、無料でも500文字を投稿できるのは嬉しいポイントではないでしょうか…!また、画像も10枚まで投稿できるのは、さすがInstagramを運用するMeta社のSNSですね。

筆者としては、Twitterでは「いいね数」「リツイート数」「インプレッション数」が強制的に公開されてしまうのに対して、いいね数を任意で非表示にできるのがユーザーに優しい点だと感じました。

次に、Twitterと比較してマイナスされた機能についてまとめてみます。

▼Twitterと比較して、機能がマイナスされた点

  • タイムラインは1つしかない(「おすすめ」や「フォロー中」など分離されていない)
  • キーワードやツイート検索の機能はなく、ユーザー名のみ検索可能
  • フォロワー数は表示されるが、フォロー中の人数が表示されない
  • ハッシュタグ機能がない
  • 投稿の予約ができない
  • 投稿時にカメラを起動して写真を撮ることができない
  • 下書き機能がない
  • ダイレクトメッセージ(DM)機能がない
  • PC・ブラウザに非対応
  • インスタグラムと紐づいており、アカウント名の変更が不可
  • インサイト機能がない
  • ライブ配信機能や音声配信機能がない
  • リスト / ブックマーク機能がない
  • トレンド機能がない
  • APIが公開されていない

Threads利用者の声をみていると、検索性がない点に不便さを感じている人が多いようです。一方で、フォロー中の人が表示されないので気軽にいろんな人をフォローできるといった声や、機能がシンプルで友人と繋がりやすいといったポジティブな声もありました。

最後に、Twitterと同様の機能をまとめてみました。

▼Twitterと同様の機能(一部)

  • コメント / リプライ機能
  • 各投稿のコメント数・いいね数の表示
  • メンション機能
  • リンク付き投稿 / サムネイル表示
  • 引用投稿
  • プロフィール文 / アイコンの変更
  • プロフィール上でのリンク設置
  • ミュート / ブロック・報告機能
  • 自分にメンションできる人を制限
  • 非表示ワードの設定
  • 複数アカウントの運用

いかがでしょうか…?「Twitterの代替サービス」と言われながらも、コアな機能以外はまだまだ相違点が多いですね。

この仕様に対して「Meta社が急いでサービスをリリースした結果だ」とする声もありますが、Twitterのようなサービスを目指して同じ機能を追加していくのか、あるいは、ある程度差別化して別の優位性を持ったサービスとして進化していくのか、今後の動きに注目です。

Threadsの「相互運用性」について

そして、Threadsの特徴の中でも最も気になるのが、プレスリリース内で言及されていた「相互運用性」の部分ですよね。

Twitter創業者であるジャック・ドーシー氏が開発したSNS「Bluesky」や、数年前にすでにTwiterの代替サービスとして注目されていた「Mastdon」は分散型SNSと呼ばれ、オープンなプロトコルを活用することで非中央集権的な運営が実現されています。

Threadsも中央集権的なTwitterとは異なり、こうしたオープンな環境を整えていくと言及しており、実際に近日中にはW3C(World Wide Web Consortium)によって構築されたオープン・ソーシャル・ネットワーキング・プロトコルである「ActivityPub」に対応する予定とのことです。

このActivityPubを採用することで、Threadsの利用をやめても自分のコンテンツやフォロワーなどのソーシャルグラフを他のサービスに移行することができるようになります。

さらに、互換性のあるアプリであればThreadsのアカウントを持っていなかったとしても、Threads上の人をフォローしたり交流することが可能になる、つまり相互運用性が担保されるようになるとのこと。

すでにブログサービスの「Tumblr」やソーシャル雑誌「Flipboard」などのプラットフォームも、将来的にActivityPubを採用すると表明しており、今後の発展が楽しみなエコシステムになりそうです。

ThreadsとInstagramの紐付けについて

最後に、Threadsのもう一つ大きな特徴として挙げられるのが「Instagramアカウントとの紐付け」です。Threadsのアカウントを新規作成する際には既存のInstagramのアカウントに紐づける必要があり、この紐付けに対してネット上では物議を醸していたように思います。

その理由として、現状では新規登録時にアカウント名を変更できなかったり、Threadsのアカウントを削除するにはInstagramのアカウント自体を削除しなければらないといった制約があるようです。しかし、Threadsのデータを削除せずに自分の投稿やアクションが他のユーザーに表示されなくなる「利用解除」の機能もありますので、もし利用をやめたくなっても問題ないでしょう。

補足として、Instagramを統括するAdam Mosseri氏は、「Threadsアカウントを個別に削除する方法を検討している」とも言及しており、Instagramアカウントを削除せずともThreadsのアカウントを個別で削除できる機能も近々実装されるかと思います。

では、なぜInstagramと紐づいているのかというと、立ち上げ時に新規ユーザーを獲得しやすいメリットがあったからだと、InstagramのCEOであるAdam Mosseri氏は語ります。これまで複数の「Twitter代替サービス」が誕生したものの盛り上がりに欠けた背景には、やはり「新規ユーザー獲得の難しさ」があると思います。

そうした中で、Instagramの月間アクティブユーザー数(MAU)は20億とする調査結果もあり、5.5億人ほどとされるTwitterのMAUと比較しても圧倒的な数の利を持っています。そうしたInstagramと連携することで既存ユーザーを囲い込むことができれば、ThreadsがTwitterのユーザー数をゆうに超えられることは想像に難くありません。

なお、ユーザー名や認証などのプロフィール情報をワンクリックでインポートできるといった、Instagramのアカウントと紐づいていることのメリットもあります。詳しくは後述しますが、登録時に「全員フォロー」のボタンを押すと、Instagramでフォローしている人の中で、すでにThreadsに登録済みの人を自動でフォローすることも可能です。

実際に、「Threads」を使ってみましょう!

では、実際にThreadsを使ってみましょう。

まずは会員登録です。先ほどもお伝えした通り、ThresadsはInstagramのアカウントと紐づける形での登録となるため、事前にInstagramアカウントを用意しておく必要があります。

登録画面はこのような感じ。

▼Threadsアカウント作成画面

必要項目を記入し終わると、下の画面に遷移します。

これが、Instagramと紐づいている利点の1つで、Instagramでフォローしているユーザーの中で、すでにThreadsを利用しているユーザーをまとめて一括フォローすることができます。もちろん個別でフォローすることも可能なので、フォローしたい人を選択して、「次へ」を押すとアカウントが作成されます。

▼Instagramのフォロワーを引き継ぎ可能

画面はTwitterのように「ホーム画面」「検索画面」「投稿画面」「アクティブティ一覧」「プロフィール画面」に分かれており、それぞれの画面はこのような形で表示されます。タイムラインは基本的に1つで、自分がフォローしている人の投稿やおすすめ投稿を見ることができます。

検索画面は先ほどもお伝えした通りキーワード検索ができず、画面を開くとインフルエンサーや著名人などのアカウントが表示される状況です。

アクティビティ画面では通知やコメント、メンションなどの確認ができます。筆者は「非公開アカウント」に設定したので、フォローリクエストの承認もこの画面で行うことができます。

▼Threadsの各種画面

ホーム画面は基本的にフォローしている人の投稿が流れてきますが、ある程度読み切った後には「おすすめ」が出てくる印象があります。フォローしていない人の投稿には、アイコン部分に「プラスボタン」が表示されます。

プロフィール画面から遷移できるフォロワーの管理画面はこのような感じ。自分がフォローしている人とフォロワー、そしてInstagramでは繋がっているものの、まだThreadsを利用していないユーザーがそれぞれ一覧で表示されます。

▼フォロワー管理画面は3つのページに分かれている

では早速、フィードにテキストを投稿してみましょう!

投稿の仕方は簡単。ホーム画面下部の真ん中にあるボタンを押すと、「新規スレッド」と書かれた画面が表示されます。この画面の操作方法はTwitterとほぼ変わらず、テキストを打ち込んだり、画像や動画を挿入したりしてコンテンツを作成します。

▼Threadsの投稿画面(新規スレッド)

▼Threadsの投稿完了画面

上図(左)のように投稿できました!投稿完了画面はほぼTwitterのようですね。いいねやコメント、リポスト、共有用のボタンがそれぞれ表示されています。

Threads独自の機能として、投稿画面右上の「・・・」の設定から、返信できる人を制限したり、いいね数を非表示にしたりできます。返信できる人の制限は、「フォロワー(自分がフォローしていない人でもフォロワーであれば閲覧可能)」「フォロー中のプロフィール(相互フォローしている人のみ)」「メンションのみ(自分がメンションを付けた人のみ)」の3種類から選択できます。

この「いいねの非表示」設定や、メンションを許可する人などの制限はプライバシー設定の画面からも変更可能です。ブロック済みのプロフィールといいね数の非表示はInstagramの設定と連動してしまう点だけ注意が必要です。

▼プライバシー設定からプロフィールの公開非公開、いいねの非表示、メンションの制限などの変更が可能

投稿した内容はそのままInstagramアカウントの「ストーリーズ」や「フィード」に投稿することが可能です。試しにストーリーズに投稿してみるとこのような感じ。下図は文字数上限の500文字を記入した場合の例ですが、全部の文章が表示される形で投稿されるようです。写真は複数枚を投稿した場合でも、最初の1枚のみが表示されます。

▼Threadsの投稿をInstagramのストーリーズに投稿した場合

ストーリーズではなくフィードに投稿した場合はこのような形で表示されます。テキスト情報だけの場合、フィードに投稿すると文字が小さくなるので少し見づらさを感じますが、「文字メインの画像」を投稿していたユーザーからするとThreadsに文字を入力するだけでInstagramにも同時投稿できてしまうので、作業が楽になるかもしれませんね。

▼Threadsの投稿をInstagramのフィードに投稿した場合

以上、Threadsの特徴や使い方についてお伝えしてきましたが、ここでそれぞれのサービス特性を踏まえて、現状でのThreadsの立ち位置を考察してみようと思います。

まず、Twitterはニュース性や拡散性が利点として挙げられるため、ビジネス用途で活用するケースも多く、友人同士で濃いコミュニケーションをするには「コミュニティ機能」や「サークル機能」を使うしか術がなかったように思います。

▼Twitterのコミュニティ機能について詳しくは、こちらの記事もご覧ください
Twitterの「スペース」「コミュニティ」機能を徹底解説!NFTプロジェクトにもおすすめ – SELECK

次に、Instagramはテキストベースのコミュニケーションに弱みがあり、基本的には不特定多数に見られる可能性がある「コメント」機能か、1対1の「ダイレクトメッセージ(DM)」でのコミュニケーションとなるため、気軽な会話ができるかという点では足りない印象がありましたよね。

ストーリーズに投稿された内容に反応したいと思いつつも、DMになってしまうのに抵抗があり、ハートマークの「いいね」で済ませてしまっている人も多いのではないでしょうか。

そうした中、テキストベースで交流が可能なThreadsが連携したことで、既存の関係性をより「深掘り」できる環境が生まれたように思います。キーワード検索機能がない点やInstagramのフォロワーを引き継げる点などを踏まえると、現在のThreadsの利用用途は「既存コミュニティ内でのコミュニケーション」が主なのではと感じました。

よって、これまでInstagramで写真中心のマーケティングを行なってきた店舗やクリエイターなどは、フォロワー(ファン)とより濃密なコミュニケーションを取り、関係性を深める手段として活用できるのではないでしょうか。

最後にまとめとして、「拡散性」と「検索性」の観点から、現段階でのTwitterとInstagram、Threadsの機能をそれぞれ整理すると、以下のように分類できるのではないかと思います。

  • Twitter…拡散性【高】・検索性【高】=リアルタイム性の高い情報の検索や発信 / 友人・知人との交流
  • Instagram…拡散性【中】・検索性【高】=画像検索ベースでの情報収集 / 友人との日常シェア / ポートフォリオの作成
  • Threads…拡散性【低】・検索性【低】=Instagramで繋がっているユーザー同士での交流 / 個人の日記

Threads公式のプレスリリース内では、トレンド発見機能や自分の興味関心に近い投稿を見つけやすくする機能が追加されると言及されているため、検索性は高くなっていく可能性があると思います。

「視覚コンテンツ」が圧倒的強みのInstagram。それらを使いこなす既存ユーザーがどこまでテキストコンテンツを活用できるかという点が、Threadsが存続するかどうかの分岐となりそうです。今後、どのような機能が実装されていくのか要チェックです!

【厳選4つ】2023年に注目したい!分散型SNSをご紹介

Twitterのような中央集権型のプラットフォームの問題が浮き彫りになる中、ソーシャルメディアもWeb3への移行期を迎えています。こうした、Web3の要素を兼ね備えたSNSは「分散型SNS」と呼ばれ、中央管理者のいない自由で民主的な運営を実現するとして注目されています。

▼分散型SNSについて詳しくは、「Web3 Social」の記事もぜひ一緒にご覧ください
インターネット空間上の「信頼」を構築する、Web3 Socialとは? 海外事情や事例も紹介 – SELECK(セレック)

以下、2023年に注目したいおすすめの分散型SNSとして「Bluesky(ブルースカイ)」「Mastodon(マストドン)」「Damus(ダムス)」「Phaver(フェーバー)」の4つをご紹介します。

1.Bulesky(ブルースカイ)

Bluesky(ブルースカイ)」は、Twitterを創業したジャック・ドーシー氏が2023年4月に立ち上げた分散型SNSです。元々、2021年頃にTwitterから独立したいちプロジェクトとして開発されてきたため、Twitterに非常によく似たUIで設計されています。

同氏はTwitterを中央集権的な形で育ててしまったことを最大の後悔と述べており、その反省を生かしてBlueskyはAT Protocol」と呼ばれる非中央集権的な「プロトコルを基盤として開発されています。補足として、「AT protocol」の開発元と分散型SNS「Bluesky」の開発元はどちらも同じ「Bluesky」という名前の企業であり、BlueskyはAt Protocolのデモとして開発されているそうです。

このAT Protocolを利用することで、Blueskyは他の分散型SNSには見られないユニークな特徴をいくつか兼ね備えています。具体的には、まず、タイムラインに表示させるコンテンツをユーザーが自由にカスタマイズできる点が挙げられます。

Twitterは広告やおすすめなど独自のアルゴリズムによってタイムラインが更新されますが、不要な広告を排除したり、自分がフォローしている人の投稿だけを見るような設定を行うことも可能です。

また、企業側もAT Protocolを利用すれば、Blueskyを閲覧するためのアプリを独自に開発することができ、企業側の視点でキュレーションしたい情報をまとめたタイムラインを作成することも可能になります。

ユーザーは複数のサーバーに所属することが可能なので、利用用途や興味関心別に情報に触れることができるようになります。この際、フォロワー数や投稿などもすべて移行されるのですが、この点が分散型SNSの最も優れた点として挙げられます。

早速、試しにアカウントを作成してみました!下図はBlueskyのユーザープロフィール画面です。デザインがTwitterにとても似ていますね。

▼Blueskyのユーザープロフィール画面

登録するとまず、ユーザーIDとして「@任意の文字列.bsky.social」が割り当てられます。IDを表示したくない場合は、別途プロフィール画面に表示されるユーザー名の設定も可能です。また、Twitter同様にアイコンやヘッダーも自由にカスタマイズできます。

次に、テキストを投稿してみます!

投稿画面はこのような感じ。投稿画面も基本的にはTwitterとUIが変わらないのですが、300文字まで投稿できる点や、投稿時に言語を選択できる点に違いがみられました。画像は4枚まで同時に投稿できます。

▼Blueskyのテキスト投稿画面

テキスト投稿以外の機能としては、いいね、フォロー、リポストなどはTwitterと同様に可能。ダイレクトメッセージ機能や下書き保存、ブックマーク機能などはまだ実装されていないようです。

それでは、以下、左のメニューバーの画面をそれぞれ紹介していきます。

  • Home
    • Following   …フォローしているユーザーの投稿
    • What’s Hot…全Blueskyユーザーのなかで人気の投稿
    • Popular With Friends…フォローしているユーザーの中で人気の投稿
  • Search…ユーザー名で検索が可能
  • My Feeds…自分で追加したフィード一覧
  • Notifications…フォローやいいねなどの通知機能
  • Moderation…コンテンツのフィルターやミュートなどの設定
  • Profile…ユーザープロフィール画面
  • Settings…設定画面

▼「Home」画面

▼「Search」画面

▼「My Feeds」画面

▼「Moderation」画面

▼「Settings」画面

Blueskyの開設当初は、既存ユーザーから招待コードをもらわないと参加できない仕様になっていましたが、2024年2月6日(米国時間)に招待制が終了され、誰でも参加できるようになりました。

Twitterに似たUIでありながらよりシンプル、かつカスタマイズ性ができることを踏まえると、筆者としては「Twitterの代替サービス」に一番近いのはBlueskyではないかと感じます。

2.Mastodon(マストドン)

Mastodon(マストドン)」は分散型のオープンソースプラットフォームで、ThreadsやBlueskyと同様にTwitterの代替サービスの1つとして知られています。2016年に公開されたサービスではありますが、昨今のTwitter騒動をきっかけに改めて注目を集めました。

Twitterと同様に、フォロワーとテキストベースのコミュニケーションを行える機能が主で、画像や動画などの投稿ももちろん可能です。文字数の上限はThreadsと同じく500文字まで投稿できます。Mastodonでの投稿は「トゥート」と呼ばれ、リツイートは「ブースト」と呼ばれるなど、独特な呼び名が付けられていてユニークなカルチャーが形成されているのが特徴です。

また、MastodonはDiscordのように複数のサーバーによって管理されている点も特徴で、2023年7月時点で8941個のサーバーが運用されています。

利用を開始する際には、興味があるサーバーを選択してユーザー登録を行います。1つのサーバーでアカウントを作成すれば、基本的に同じアカウントで他のサーバーの投稿も閲覧できます。また、サーバーは既存のものに参加するだけでなく、自ら興味関心のあるトピックを掲げて新たに立ち上げることも可能です。

▼いくつものサーバーが公開されている

興味があるサーバーを見つけたら「アカウント作成」をクリックします。すると、下図のようなルールが表示されるので、内容を確認して「ACCEPT」を押したらサーバーに入室できます。

▼サーバー入室前のルール確認画面

アカウントを作成したら、以下のような利用画面へと遷移します。参加しているサーバー内のつぶやきは「ローカル」に集約されます。

▼Mastodonのホーム画面

メニューを見ていただくと分かる通り、1つのアカウントでさまざまなサーバーに属しながら、サーバーごとのタイムラインを閲覧できるのがMastodon最大の特徴と言えそうです。

また、Twitterと異なる点としては、Twitterはおすすめなどのアルゴリズムがある一方で、Mastodonのニュースフィードは時系列となっている点が挙げられます。また、広告オプションもないので「純粋なSNS」を楽しみたい人におすすめのサービスです。

3.Damus(ダムス)

Damus(ダムス)」は、2023年2月に提供を開始された分散型SNSです。分散型SNSプロトコルの中でも昨今注目されているNostr(ノストラ)」上に構築されており、2022年12月にはTwitter創業者の「ジャック・ドーシー氏」から寄付を受けたことで知られています。

Damusも基本的にはTwitterと似たような機能がメインで、テキストコンテンツの投稿や閲覧、フォローやいいね、コメント、リツイート、ダイレクトメッセージなどの基本的な機能はすべて備わっています。そして、Damusのユニークな点として挙げられるのがBTC(ビットコイン)での投げ銭機能「zap」です。

この機能をもとに人気を博していたDamusですが、Appleが「将来的にコンテンツ制作者の販売に利用される可能性がある」として、ガイドラインに準拠するアップデートを要求しました。その結果、現在は投稿へのzapボタンは削除され、プロフィール上のzapのみが許可される形で運用されています。

登録にあたっては、個人情報の入力なしでユーザー名を入力するだけで利用を開始できますが、アカウント作成時に「公開鍵」と「秘密鍵」が自動で作成され、この2つを忘れてしまうとログインできなくなってしまうという注意点があるため、それらを大切に保管しておきましょう。

▼実際の登録画面

実際の利用画面はこのような感じ。Damusも基本的にはTwitterと同じようなUIで構成されています。

▼Damusの利用画面

現在、DamusはApple StoreとGoogle Play Storeで利用可能ですが、Android版では「Amethyst(アメジスト)」という別の名称でサービスが提供されているため、Androidユーザーの方は注意が必要です。

▼Android版Damus「Amethyst」

4.Phaver(フェーバー)

Phaver(フェーバー)」も分散型SNSの1つで、Lens Protocol上で構築されています。Lens ProtocolはPolygonチェーンを利用したプロトコルで、データの送信速度が速く、手数料が安いのが特徴です。また、ソーシャルグラフを形成できるため分散型SNSと相性が良く、現在進行形で多くのプロジェクトが構築されています。

Phaverは、イーサリアム共同創業者のVitalik Buterin氏が利用し始めたことで話題となりました。Twitterと同じように使うことができ、テキストコンテンツの投稿はもちろん、リプライ(返信)、いいね、ミラー(シェア)などの機能が備わっています。こうした機能に加えて、Phaverは大きく2つのユニークな点を持ちます。

1つ目は、SBT(SoulBound Token:譲渡不可能なNFT)の配布です。目的としてはボットや偽アカウントの排除とのことで、TwitterとDiscordのアカウント情報を提出した希望者に対して配布され、本人確認の手段として利用されます。そして、このSBTをプロフィールアイコンに設定すれば、投稿履歴やフォロワー数、ミラー数、ステーキング数などの情報をNFTに保存しておくことも可能です。

2つ目は、「ステーキング」機能です。これは、以下のようなアクションを行うことでポイントを獲得できる仕組みです。

  • 新規ユーザーを招待する
  • ユーザーから投稿に対してステーキング(投票)される
  • 投稿がミラー(リツイート)される / 投稿をミラーする

ポイントの取得にあたっては、暗号資産や専用のウォレットなどを用意する必要はなく、アカウントさえあれば受け取りが可能です。また、Phaverは2023年に独自トークンを発行すると言及しており、ステーキングで貯めたポイントを独自トークンと交換できるようになるそうです。

試しに、Phaverのアカウントを作成してみました。登録する際には、「メールアドレス」「Googleアカウント」「Facebookアカウント」から選択できます。プロフィール写真とユーザー名を追加したらアカウント作成は完了です。

▼Phaverの登録画面

利用画面はこんな感じ。左から順番に、「ホーム画面」「検索画面」「プロフィール画面」です。検索画面ではピックアップされたユーザーをフォローしたり、トピック別にフォローしたり、Lens Protocolのエコシステム別にフォローすることができます。

▼Phaverの利用画面

投稿は簡単。Twitterと同様にテキストを入力するだけです。異なる点としては、投稿の際に入力した内容に合ったトピックを選択する必要があります。

そして、Phaverの嬉しいポイントとして挙げられるのが「編集」機能です。テキストを編集できるのはもちろん、後から画像やリンクを追加したりすることもできます。

【番外編】Discord(ディスコード)

以上、「分散型SNS」を4つ紹介してきましたが、次世代のコミュニケーションプラットフォームとして、やはり「Discord(ディスコード)」は外せないでしょう。

2015年の立ち上げ以降、ゲーマーの間で人気を博してきたDiscordですが、昨今のWeb3・NFTブームに伴って、NFTアーティストからミュージシャン、企業まであらゆる人が利用を開始し、多種多様なコミュニティが運用されています。

▼個人アーティストのファンコミュニティ

Discordの大きな特徴はやはりその「拡張性」にあり、自身の利用目的に合わせてチャンネルやロール、ルールを設計したり、botを追加するといったことができます。知人友人同士のコミュニティ形成はもちろん、特定のトピックを話し合うSNSとしても活用できますので、まだ触ったことがない!という方はぜひこの機会に触れてみてはいかがでしょうか。

▼SELECKでは、Discordの使い方からおすすめのbotまでをそれぞれ解説しています。ぜひこちらも参考にしてみてください。

まとめ

以上、Threadsの特徴や使い方と、「次世代のSNS」と呼ばれる複数のサービスを比較しながらご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。

Threadsを「次世代のTwitter」として利用すると現状では不便に感じる点もありそうですが、Instagramを中心に利用していた層からすると、むしろこれまで出来なかった点が拡張されているので、利用用途別に使い分ければ便利なのではないかと思います。今後のアップデートに期待です!

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