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【おすすめツール10選】Discordをもっと便利に!AI画像生成やNFTの管理も 〜応用編〜

オンラインコミュニケーションツールとしての域を超え、多機能×カスタマイズ性×拡張性という魅力から、2022年時点でその登録者数を3億人にまで伸ばしている「Discord(ディスコード)」。

第1回では、「参加編」としてDiscordの基本的な使い方やその特徴を、第2回・第3回では、「立ち上げ準備編」「サーバー運営編」としてサーバーの立ち上げ方やおすすめのbotなどについてお伝えしてきました。

▼参加編・立ち上げ編・Discord bot編はこちらからご覧ください!

第4回となる本記事では、基礎編でお伝えしきれなかった応用的な機能・活用方法に加えて、Discordをもっと便利にするおすすめのアプリ(bot)4選、外部連携ツールを6選をご紹介します。

個人はもちろん、企業活動でも活用できるDiscord。その使い方は、カスタマイズ次第で無限大です。ぜひ利用時の参考にしてください。

※本記事に掲載している情報は、記事公開時点のものになります。サービスのアップデートにより情報が記事公開時と異なる可能性がございますので予めご了承ください。また、最新の情報については、Discord公式ページをご参照ください。

<目次>

Discordの機能をさらに拡張!「Appディレクトリ」とは?

Appディレクトリ」とは2022年10月に実装された新機能で、Discord内でアプリ(bot)の検索・追加ができる機能です。

この機能が実装されるまでは、botを探すにもまとめサイトやWeb記事などを参照する必要がありましたが、今はbotの検索からサーバーへの追加までを一気通貫で行えるようになりました。

公開されているbotは個人が制作したものから、企業が公開しているものまで盛りだくさん。サーバーの管理者権限をもつユーザーのみ利用することができます。

▼Appディレクトリ画面

「エンターテイメント」「ゲーム」「管理・ツール」「交流」「ユーティリティ」の5つのカテゴリから検索できます。もちろん、任意のキーワード単体でも検索可能です。

Appディレクトリの特徴として、利用者からの評価やランキング等の表示はないため、口コミを確認したい場合は「Top.gg」や「DISCORD BOT LIST」などのbotまとめサイトを利用すると良いでしょう。

試しに、SoundCloudのアプリを追加してみました!追加したいアプリの画面を開くと、右側に「サーバーに追加」のボタンが表示されているかと思います。このボタンから任意のサーバーにbotを追加できます。

ボタンを押すと認証画面が出てきますので、各画面の指示に従い、認証作業を完了します。これでbotの追加作業は完了です!とても簡単ですね。

▼追加したいサーバーを選択(左)、右の画面でbotの追加が無事完了(右)

無事にサーバーにbotが追加できたら、右のプロフィール欄にbotのアイコンが追加されます。また、テキストバーに「/(スラッシュ)」を入力すると利用できるコマンドが表示され、追加された機能を利用できます。

過去に、こちらの記事で実用的なbotをすでにいくつかご紹介しているので、今回はエンタメ文脈でのおすすめbotを4つご紹介します。どれもDiscordの魅力を拡張してくれるユニークなアプリなので、ぜひ試してみてくださいね。


①今やAI画像生成ツールの定番「Midjourney Bot」

文章から画像を生成するAIMidjourney。単語や文章を入力するだけで、入力した内容のイメージに合った画像を数十秒〜数分ほどで生成してくれる優れものとして、一時はSNS上でも大きな話題を呼びましたね。

ただ、すでにMidjourneyを利用したことがある方であれば、「他の人が生成した画像で自分の画像が埋もれてしまう」「自分だけがみれる環境で画像生成を行いたい」などとを感じたことがあるのではないでしょうか?

そこで、自分のサーバー内で画像生成を行えるのが「Midjourney Bot」です。カテゴリや目的に合わせてチャンネルを作成しておけば、それぞれで画像を生成してデータを蓄積していくことも可能です。

実際に、画像を生成してみました!コマンド「/imagine」を入力し、その後に生成したい画像のイメージを文章で入力します。今回は「green forest deep」と入力してみました。すると、任意のチャンネル内で4つの画像を約30秒ほどで生成してくれました!

▼自分のサーバー内の、任意のチャンネル内で画像生成ができる

以下、画像生成の際に参考になるサイトを2つご紹介します。他のユーザーが作成した画像を閲覧することもできるので、アイデアを膨らませたい際には、ぜひ覗いてみてくださいね。

②画像の切り抜きも!簡単な画像編集ができる「Picsart」

毎月1億5千万人を超えるアクティブユーザーが利用している、世界中で大人気の写真・動画編集プラットフォーム「Picsart」。Picsartは2022年10月にDiscordとの連携をスタートさせており、Discord上で画像のデザイン・編集・描写といった機能を利用できるようになりました。

あくまで一例ですが、以下のような画像編集がDiscord上で行えます。

  • 「/cartoonify」…画像をマンガスタイルに変換
  • 「/sticker_maker」…背景の切り抜き
  • 「/styletransfer」…2つの画像をアップロードし、任意の画像にスタイルまたはテクスチャを適用

▼試しに、「/sticker_maker」のコマンドを使って画像の切り抜きをしてみました

さらに、「/challenge_setup create」コマンドを使えば、Picsart内で定期的に開催されている画像編集コンテスト「アートチャレンジ」を開催でき、Discord上で画像編集、投稿を気軽に行うことができます。

正直、1枚の画像に対して色々なエフェクトをかけたり編集をするにはあまり向いていないと感じましたが、簡単な画像編集や先ほどご紹介した「チャレンジ」機能を利用してユーザーとの交流を深めるには良いbotかと思います。

今後、もっと多くの機能が実装されるとのことなので、ぜひ触ってみてはいかがでしょうか。

※参考:Introducing the Picsart Bot: the first creative tool to launch in the Discord App Directory – Picsart Blog

③おすすめの映画・ドラマを紹介してくれる「Hey,Netflix」

「今日は何の映画を観ようかな…」と迷った時におすすめなbotが「Hey, Neflix」です。使用する主なコマンドは 「/heynetflix」だけというシンプルさ

サーバー内の他のユーザーと一緒にNetflixコンテンツを視聴できるわけではありませんが、いくつかの質問に答えると今流行っている映画やドラマをその場ですぐおすすめしてくれます。

▼3つほど質問に回答するだけで、今おすすめの動画コンテンツを表示してくれる

途中の質問で、「サーバーのみんなで観る」と回答すると、映画についてディスカッションできるテキストチャンネルを自動で生成してくれます。リモートで一緒のコンテンツを友人と楽しみたい場合にはとても便利ですね。

▼ディスカッション用のチャンネルがスレッド形式で自動生成される

④24時間365日、心落ち着くBGMを流してくれる「Lofi Radio」

「Lofi Radio」は、Lo-Fiと呼ばれるジャンルの音楽をBGMとして流してくれるbotです。

Lo-fiは元々、「録音環境が悪い」という意味を表すスラングだったとのことですが、そこから「どこか懐かさを感じさせる音楽」を表す言葉として使用されるようになりました。Lo-fiの名前は、YouTubeやSpotifyのプレイリスト名でも見かけたことがある人が多いのではないでしょうか。

ボイスチャットに入室し、「/lofi」のコマンドを使用するとすぐに音楽を流してくれるため、「作業中にちょっとBGMを流したい…」という時には最適です。歌モノではないので、勉強や仕事中にも利用できます。

音楽系のbotは設定が複雑だったり機能が多すぎて使いこなせないものが多い気がしますが、設定も簡単、ボイスチャンネルに入室するだけですぐ再生してくれる優れものなので、ぜひ導入してみてくださいね。

▼「/lofi」ですぐにBGMを再生(左)、ボイスチャンネルに事前に入室しておく必要がある(右)

▼こちらの記事では、他にもDiscordを便利にしてくれるおすすめbotを16個紹介しております。ぜひ一緒にご覧ください。
【2023年最新】使える「Discord Bot」16選と、導入方法を総まとめ!NFTプロジェクトにもおすすめ – SELECK(セレック)

 

Web3.0プロジェクトにもおすすめ!Discord外部連携サービス6選

次に、Discordと連携できるおすすめの外部連携サービスを6つご紹介します。

日本語に対応していないものも多いので、使いこなすまでに少し時間がかかるかもしれませんが、特にWeb3.0やNFTプロジェクトのコミュニティを運用されている方にとっては「こんな機能が欲しかった…!」という便利ツールばかりなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.音声チャンネルで開催するイベントの参加者にトークンを発行「Link3」

まずご紹介するのは、Web3.0版Linktreeと呼ばれている、「Link3」です。

その名の通り、複数のリンクをひとつに集約して簡単なポートフォリオが作成できる機能が主ではありますが、オンチェーン上での行動履歴を可視化してくれたり、イベントの開催や参加ができたり、といった機能があります。

このイベント機能がとても優秀。イベントを開催する側には、嬉しい機能が一通り揃っているのではないでしょうか?

  • 必要な情報を入力するだけで自動でサムネを生成してくれる
  • DiscordやTwitterと連携し、イベントの滞在時間を計測してくれる
  • イベント参加証明として「W3ST(Web3 Status Token)」をワンクリックで配布できる
  • W3ST発行の条件を自由にカスタマイズできる(視聴時間やSNSアカウントのフォロー、リツイートなど)
  • W3STのデザインも自動生成&自由にカスタマイズできる
  • イベント内で抽選会も実施できる
  • イベント参加者の居住地や性別など、属性を分析できる

現在、イベントの参加者側としての登録はウォレットを接続するだけですぐにできますが、イベント開催側は招待制になっています。

▼Link3のWebサイトから、さまざまなイベントに参加できる

例えば、DeFiやWeb3.0に関するリサーチ文献を多く公開している「HashHub Research」が公開しているDiscordでは、音声チャンネルで約30分間の勉強会を実施、滞在時間5分以上の方にトークンを配布するといったイベントを開催されていました。

▼Discordの音声他チャンネルで勉強会を開催▼トークンの取得はLink3のイベント情報画面に遷移し、Discordを連携する必要がある▼連携し、条件をクリアしていた場合のみトークンが付与される


2.DAO的にタスク管理を行うなら「Dework」

Dework」はWeb3.0版Trelloと呼ばれており、カンバン形式でのプロジェクト・タスク管理ができるサービスです。

Deworkは、Discordと連携することでサーバー内のロールを自動で反映できます。また、Discord上では新しいタスクが公開されたことの通知や、タスクのレビュー待ちに関する通知などを送信してくれます。

DiscordだけでなくNotionやTrelloとも連携でき、これまで管理してきたタスクとそのまま反映することも可能です。

ウォレットを接続しておくだけで自動で報酬のやり取りができるため、「DAO(分散型自律組織)」でも多く活用されているようです。他にも、以下のようなことができます。

  • タスクの設定と公開(組織内・外どちらも可)
  • 匿名でタスクをこなすことができる
  • タスクごとに報酬を設定できる
  • トークンでの報酬支払いを自動化(ETH、USDCなど。独自のトークンも可。)
  • DAOメンバーの募集

Dework上に掲載されている「Bounties(さまざまなDAOが公開している簡単なタスク)」も見ることができるので、「すきま時間にちょっとしたお小遣い稼ぎがしたい!」という方はぜひ覗いてみてはいかがでしょうか。

▼WebサイトTOP画面の「Create Project」からプロジェクトを作成し、Discordと連携する▼追加で作成する場合、左のメニューバーにある「+」ボタンから作成が可能▼画面上部の「Connect to Discord」からDiscoirdサーバーとの連携が可能


3.NFTコミュニティには必須!「2.5 INTELLIGENCE」

2.5 INTELLIGENCE」は、NFTプロジェクトのコミュニティ向けに開発されたブロックチェーンデータツールです。2023年2月時点で、1万以上のDiscordサーバーで利用されています。

基本的に無料で利用でき、以下のような機能を活用して参加者のエンゲージメントを高めることができます。

  • NFTがミントされたことを通知し、特定のコレクションを追跡できる
  • 任意のウォレットのアクティビティに関する通知を送信してくれる
  • 任意のマーケットプレイスでのNFT販売・出品に関して通知を送信してくれる
  • AL(Allow List)を作成し、簡単にウォレットアドレスを収集できる
  • NFTに関するニュースを送信してくれる

有料プランにするとすべてのbotの利用が可能になることに加え、新機能を優先的に利用できたり、運営からのサポートが手厚くなるといった特典があるようです。

▼NFT Mint Botの投稿例(左)、NFT Sales&Listings Botの投稿例(右)▼サイトから導入したいbotを選択し、「Install Now」を選択すると追加できる

▼bot追加後は、ブラウザから各種設定が可能。管理しているサーバーを一覧から設定できる


4.トークンゲート機能を設定するなら「Collab.Land」

Collab.Land」は、2018年にローンチされた「トークンゲート」を設定できるNFT コミュニティ管理プラットフォームです。

トークンゲートとは、特定のトークン保有者に対して行うアクセス制限のことで、エンドユーザーにDiscordとウォレットを接続してもらうことで、特定のチャンネルを閲覧できたり、限定のロールを付与したり、といったことが可能になります。

2023年2月時点で、すでに4万以上のコミュニティと350万を超えるユーザーが利用しているとされ、NFTプロジェクトには欠かせないツールのひとつになっています。

ロールを付与するだけでなく、トークンを手放したユーザーを自動的に退会させたり、チップを送信する機能も備わっています。また、特定のトークンをいくつ持っていることで参加できるか、などの詳細な設定も可能です。

ブラウザ画面から簡単に設定できるので、NFTプロジェクトのコミュニティを運営する場合は、予め連携しておきたいサービスです。

▼ブラウザからトークンゲートを設定できる▼Discord上で作成しておいたロールを選択し、紐づけたいトークンなど必要項目を記入▼「Save」を押すと新しいチャンネルが作成されるので、ユーザーはここからウォレットを接続▼「Connect Wallet」をクリックするとブラウザ画面に移動し、ウォレットを接続


5.ソラナ基盤のDAO管理ツール「Matrica

Matrica」はソラナ上でのNFT体験をシンプルにするために構築されたオールインワン・プラットフォームです。2022年の3月にローンチされ、11月時点で登録ユーザー数は30万を突破しているとのことで、急速に人気を集めています。

コミュニティ管理者が運営に費やす時間をできるだけ減らし、プロダクトやコンテンツの制作により多くの時間を使えるようにしたいという思いから開発されたサービスとのこと。Discordと連携することで、主に以下のことができるようになります。

  • NFTコレクションページの作成
  • 保有するトークンの属性・量に連動したロールの自動付与
  • AL(Allow List)の作成と管理
  • 任意のNFT保有者限定でのDAO投票を実施
  • セールスbotで最新情報を取得(OpenSeaなどと連携)

ソラナ上で構築された人気のNFTコレクションに加え、以前SELECKでもご紹介したブラウザBrave」のBraveウォレットも統合されています。

基本的には「コミュニティの運営を楽にする」ことをコンセプトに掲げてさまざまな機能を開発しているとのことですが、現在ソーシャル機能や分析機能も開発予定とのこと。今後の発展が楽しみなサービスです。

▼ユーザー登録後、すぐにDiscordアカウントと連携が可能

▼登録が完了するとブラウザから各種設定ができるようになる

※参考:ソラナのDAO管理ツール「Matrica」、Discordと連携か – CoinPost

6.運営メンバーやアンバサダーの管理に便利「Talkbase

Talkbase」はコミュニティマネジメントツールです。メンバーを管理するCRM機能はもちろん、タスクマネジメントやイベントオペレーション、アンバサダープログラムの構築などが可能です。

主に、「メンバーのアクティビティを追跡」「タグや属性を追加し、メンバーをセグメント化」「カレンダーと同期することで、リアルタイムにアクティビティをチェック」といった機能が利用できます。

また、アンバサダープログラムを活用すれば、熱量の高いメンバーに対しブログ記事やSNS投稿数などのタスク・目標を設定することができ、計画性をもってコミュニティの認知拡大を図ることが可能です。

TalkbaseもDiscordと連携が可能で、連携すると、以下のことができるようになります。

  • Discordコミュニティのメンバーを自動的に同期
  • 新規メンバーに招待状を送信できる
  • メンバーの活動をトラッキング
  • Discord上で通知を送信・受け取りが可能

導入にあたって、一度「デモ」を受けなければならないというハードルがありますが、無料プランでも100人のメンバーを登録でき、イベントの作成も無制限、コミュニティ内限定のWebサイトを作成可能、アドボカシープログラムの作成も無制限など、機能が充実しています。

「本格的にコミュニティを運営したい」という方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

【番外編①】音声チャンネルの会話を録音し、ポッドキャスト化する方法

Discordは、音声チャンネルに入室するだけですぐに音声での会話を楽しめるというその気軽さから、勉強会やセミナー、交流会等で活用しているコミュニティが多いのではないでしょうか。

しかし、Discordの難点のひとつとして「録音機能」がなく、リアルタイムで参加できなかった人に向けたアーカイブを残すことができません。これは、コミュニティ運営をするにあたっても勿体無いですよね。

そこでおすすめなのが、外部サービスを活用して音声を録音し「ポッドキャストコンテンツ」にする方法です。

Discordのボイスチャットを録音する方法を調べると、「iPhoneの画面収録機能で録音する」「パソコンの画面収録ツールで録音する」といった方法がよく紹介されていますが、充電の心配や設定の面倒さなどがあるかと思います。そこでおすすめなのが、録音ができるbot「Craigです。

▼Discordのボイスチャットを録音できるbot「Craig

録音してくれるだけでも大変嬉しいのですが、Craigが優れているポイントとして「スピーカーそれぞれの音声ファイルを作成してくれる」「スピーカー全員の音声を合わせた音声ファイルも作成してくれる」点が挙げられます。Discord上で音楽を制作したいケースなどには、とても嬉しい機能ではないでしょうか。

録画をスタートしたい時には「/join」のコマンドを使用します。終了時は「/stop」のコマンドで、2つの操作だけで簡単に録音ができます。録音は最大6時間可能で、録音データは7日間保存されます。データはFLAC、MPEG-4 AAC などの形式でダウンロードできます。

▼Craigで録音中の画面▼DMからダウンロードする画面に遷移できる(左)、ブラウザからダウンロードできる(右)

録音できたら、音声データを編集、またはそのままポッドキャスト配信サービスにアップロードしましょう。Macユーザーの場合ですが、編集する場合はデフォルトで搭載されているアプリ「GarageBand」がおすすめです。

詳しい使い方は今回は省略しますが、基本的には雑音や無音などいらない部分の波形を切り取って、最後に音声を統合させるだけです。「音声編集のツールを今まで使ったことがない!」という初心者の方でもすぐに使いこなせるかと思います。

▼GarageBandでの編集画面。雑音や無音の部分を切り取って、最後に音声を統合するだけ

ポッドキャストの配信サービスはAnchor(アンカー)がおすすめです。AnchorはSpotifyが提供しているポッドキャスト配信サービスで、無料で、かつ音声をアップロードするだけで簡単に番組をスタートできるとして世界中で人気を集めています。

▼ポッドキャストを無料で配信できるサービス「Anchor」

先ほどのCraigからダウンロードした音声をアップロードして、「イントロ」と「アウトロ」を追加(Anchor内で用意されているBGMから設定可能)、エピソード名や概要などを記入するだけですぐに公開できます。

公開したポッドキャストは、Spotifyはもちろん、Apple ポッドキャストやGoogle ポッドキャストなどのリスニングプラットフォームにワンクリックで配信することも可能です。

▼ポッドキャスト制作画面

ほかにも以下のような機能が備わっており、無料とは思えない充実さではないでしょうか…!

  • 録音データをアップするのではなく、その場で録音することも可能
  • すべてのプラットフォームから得られる分析データを閲覧できる
  • エピソードの離脱率やリスナーの属性などから、コンテンツ制作のPDCA を回すことができる
  • Spotifyの音楽をポッドキャストに挿入することができる
  • エピソードのアップロード数は無制限
  • スポンサーシップを有効してエピソード内で広告を読み上げれば、収益化を得ることも可能

最後に補足ですが、録音した音声をポッドキャストにするだけではなく、文字起こしツールを使って記事化しても良いですね。その文章を今大注目のAIツール「Bing」「ChatGPT」などで要約、編集してメルマガで配信するといった方法も考えられそうです。

▼AI書き起こしツールについては、ぜひこちらの記事もご参考ください

【編集部メンバーおすすめ】精度が高く、現場で使える「自動文字起こしツール」を厳選紹介! – SELECK(セレック)

▼メルマガだと、アメリカ発のコンテンツ配信プラットフォーム「Substack」を利用しているコミュニティを多く見かけます(基本無料)

 

【番外編②】参加者の活動をスムーズにする「Discord×Notion」活用術

Discordは基本的に情報がタイムライン的に流れていくので、情報の蓄積にはあまり向いていません。

せっかくコミュニティに参加しても、「どう貢献したら良いのかわからない」「どこで何を発言したらいいのかわからない」といった悩みの声もよく見受けられます。

そこで、複数人でプロジェクトを立ち上げたり、DAO的なコミュニティを形成したい場合は情報をストックしておく場所を準備しておくと良いでしょう。おすすめはドキュメンテーションツール「Notion」の活用です。

実際に、Web3.0・NFT系のDiscordコミュニティではNotionを活用しているケースをよく見かけます。例えば、Web3.0について学び、議論できる「和組コミュニティ」では、活動内容や組織運営、開催予定のイベント情報やDiscordコミュニティの活用方法までNotionにすべてまとめられています

 Discord上で開催するイベントの詳細や、イベント後のレポートなどをNotionにまとめておくのも参加者にとっては嬉しい工夫ですね。

Web3.0型のクラウドファンディング事業を展開する株式会社奇兵隊でも、普段の会話はDiscord、プロジェクトの説明や内部会議の資料等はNotionに格納するなど、コミュニケーションの用途に分けてツールが使い分けられています。

特に、DAOで行われる「投票」にあたって知っておくべき情報がまとまっている点がとても便利な事例です。「Savanna Kids NFT」のNotionページでは、ウガンダでどのようにまちづくりが進められるか、現地住民の誰が投票権を持っているのか、どのように投票が行われるのか、打ち合わせの議事録、これまでの取り組み内容、今後の計画などが詳細に記載されています。

▼「Savanna Kidz NFT」プロジェクトのNotionページ

SELECKでは、Notionの使い方をレベル別(基礎編〜発展編)でご紹介しております。ぜひこちらも参考にしてみてください。

おわりに

4回にわたってDisocrd解説シリーズをお届けしてまいりましたが、いかがでしたでしょうか…!筆者自身、Discordを使い始めてまだ数年ですが、ここ最近でもアップデート内容が多く「ここまで進化しているのか!」と驚きがたくさんありました。ここまで機能を拡張、カスタマイズできるコミュニケーションツールは他にないのではないでしょうか。

Web3.0のプロジェクトで利用されているイメージが強いですが、個人の仕事の生産性を上げるのにも非常に有効なツールですので、ぜひ、これまでの記事を参照しながらDiscordを始めていただけたら嬉しいです。

▼全4回のDiscord解説記事

▼過去にSELECKで取材した、Discordを活用しているNFTプロジェクトの事例

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Webメディア「SELECK」が実施するオンラインイベント「SELECK LIVE!」より、【エンジニア・デザイナー・PMの連携を強めるには?】をテーマにしたイベントレポートをお届けします。

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