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【厳選12個】日本文化×NFTで文化継承!寺院/盆栽/歌舞伎/日本酒など活用事例をご紹介
昨今、日本の豊かな伝統文化と最先端技術を融合させたプロジェクトが多く誕生しています。
中でも、その活用可能性に期待が寄せられている技術が「NFT(非代替性トークン)」です。NFTはデジタルデータの「唯一性」を担保し、それらに新たな資産価値をもたらすことで、これまでとは全く異なる形での伝統文化との関わり方を私たちに提供します。
また、NFTを会員権としたコミュニティの形成を通じて、職人やアーティストたちへの直接的なサポートや資金提供を行ったり、伝統文化を守り育てるための参加者をこれまで以上に増やしたりすることで、より強固な体制での文化継承が可能になるのです。
では実際に、どのような形でNFTと日本の伝統文化が結びつき、その魅力を国内外に発信しているのでしょうか。
本記事では、伝統文化の継承を目的にNFT技術を活用し、活動している日本国内のプロジェクトを12個ご紹介いたします。NFTを活用したプロジェクトをすでに展開している方や検討している方まで、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。
<目次>
- 【日本酒】Sake World NFT
- 【寺院文化】デジタル護摩木
- 【歌舞伎】ワントゥーテン / 松竹芸能
- 【伝統文化】デジタルお守り「大水牛の兜」
- 【寺院文化】善光寺スペシャルウォレット
- 【御朱印】竹神社e御朱印
- 【寺】寺DAO
- 【伝統文化】KOKYO NFT
- 【盆栽】BON voyage
- 【アート】JINP(Japan Inspired NFT Portal)
- 【伝統工芸】Bank of Craft
- 【日本文化NFTマーケットプレイス】ORADA
※編集部より:本記事に掲載している情報は記事公開時点のものとなり、プロジェクトのアップデートにより、情報が記事公開時と異なる可能性がございますので、予めご了承ください。また、記事の内容についてご意見や修正のご提案がございましたらこちらまでお願いします。
1.【日本酒】Sake World NFT
「Sake World NFT」は、株式会社リーフ・パブリケーションズが運営する、日本酒×NFTのマーケットプレイスです。2023年12月に2億7500万円を資金調達したことで多くの注目を集めました。
同マーケットプレイスでは日本酒の引き換えチケットがNFT形式で販売されており、購入者は日本酒の「引き渡し時期」と「保管期間」を選んで、熟成による日本酒の価値向上にチャレンジできます。
日本酒の引き渡し時期は、「冷凍保管後」「熟成保管後」「即時」の3つから選べるため、通常の通販サイトのようにサービスを利用することも可能です。
このような仕組みの背景には、近年、製造直後の日本酒を急速冷凍したり、一定期間の熟成を通じて付加価値向上を目指す取り組みが流行していることがあります。
この流れを汲んで、同プロジェクトでは熟成用の指定倉庫を建設し、日本酒の引き換えチケットにNFTを活用することで、新たな資産価値を形成しているのが大きな特徴です。
この仕組みを活用して、誕生日や記念日などのタイミングにあわせて熟成したり、飲みたくなる時まで冷凍保存するなどして楽しむことができます。
また、従来は酒販免許の関係でタブーとされてきた日本酒の転売に関しても、NFTを活用することで個人間の取引を可能にし、二次流通市場を創出していることもユニークな点でしょう。
二次流通が行われた場合には、その額に応じて売上の一部がロイヤリティ(手数料)として酒蔵に還元される仕組みも構築されており、酒造側もメリットを享受できます。
この仕組みは、ある種「クラウドファンディング」的にも機能し、将来的には、酒造が新たな酒造りに挑戦したり、資金調達を行う際にもSake World NFTのプラットフォームが利用される可能性を秘めています。
2.【寺院文化】デジタル護摩木
2023年10月、世界文化遺産である奈良県の金峯山寺が、日本古来の文化である「護摩祈祷」をデジタル上で行う世界初の取り組みを行いました。
護摩(ごま)とは煩悩を焼き尽くすことを意味し、金峯山寺では護摩祈祷によって心身を清めることができると伝えられています。そして、その祈祷の際に燃やされる木が「護摩木」です。
このプロジェクトでは、書家兼アーティストとして活躍する紫舟氏が「デジタル護摩木」の制作を担当。参加者の祈祷名と願いが書かれたデジタル護摩木にはNFT技術が活用され、世界に一つだけの護摩木として機能します。
イベント当日は、同氏がデザインした護摩木のほか、屏風に描いたアート『地獄絵図「盗み」』を燃やす「地獄絵護摩祈祷」が行われました。
参加までの仕組みは、クラウドファンディングのサイト上で氏名と願いごとを書いて支援すると、そのリターンとしてデジタル護摩木が届きます。その願いごとは金峯山寺にも紙札となって集められ、実際の護摩祈祷の際に燃やされたとのことです。
そして、金峯山寺での祈祷が終了するとデジタル護摩木も「梵焼」され、後日、祈祷の証として「デジタル証印」が参加者に送られます。
通常、護摩祈祷に参加するには金峯山寺に赴く必要がありましたが、護摩木をデジタル化することで、誰でも、どこからでも参加できるハイブリッドな祈祷イベントとして世界中から注目を集めました。
3.【歌舞伎】ワントゥーテン / 松竹芸能
日本の伝統に創造性とXRやAIなどの先端テクノロジーを掛け合わせ、様々なプロジェクトを展開する株式会社ワントゥーテン。
同社は市川海老蔵氏の主演、総合演出でライブ配信を行った「Earth & Human」のボリュメトリックライブ映像作品「Earth&Human LIVE」と、初公開となるVRエディション「Earth&Human VR」がNFTデータとして販売されました。
ボリュメトリックとは、人物や空間などを撮影画像から3D化し、再構成する技術のことです。この技術により、全方位からの視点を得られ、多様なカメラアングルを活かしたVR作品を制作できます。
同プロジェクトでは、100台超の4Kカメラで撮影・分解された画像をもとに、リアルタイムに三次元データを生成するシステムで作品が創られました。
他にも、歌舞伎分野におけるNFT活用の事例として、松竹芸能株式会社の取り組みが挙げられます。
同社は、メタバース空間と俳優の演技をリアルタイムで合成して演出する歌舞伎作品「META歌舞伎 Genji Memories」のハイライトシーンを14本に分割し、「META歌舞伎 NFT」として販売しました。
この作品は、同社が2022年1月にXR領域の新たなエンターテインメント開発・制作を目的として、「代官山メタバーススタジオ」をオープンした際に、その記念として生配信された公演です。
販売された14本のうち12本は、初回価格10,000円にて販売され、残り2本はプレミアム映像データとして15,000円からのオークション販売が行われました。
4.【伝統文化】デジタルお守り「大水牛の兜」
2023年10月、福岡県の光雲神社にて、かつて黒田長政が愛用していた「黒漆塗桃形大水牛脇立兜」を、NFT技術を用いて復刻する取り組みが行われました。
実物は太平洋戦争さなかの福岡大空襲にて焼失していますが、デジタル化することでネット上に復元し、若い世代や戦国武将愛好者などの人々へ日本の伝統と歴史に触れる機会を提供することを目的とした取り組みです。
仕組みとしては、まず初穂料を納めるとNFCチップが内蔵された木製のカード型お守りが手元に届きます。そして、カードにスマートフォンをかざすと、大水牛の兜のNFTを受け取ることができます。この技術には、株式会社PBADAOが提供する「POKKE(旧NFTag)」が利用されています。
このデジタルお守りは社務所やオンラインで購入でき、これらの売上は光雲神社の社殿・境内の維持や整備に充てられ、日本文化を未来につなぐ資金として活用されます。
▼PBADAOの取材記事もぜひ一緒にご覧ください
誰もがポケットにNFTを持てる世界へ。POKKEが目指すWeb3の社会実装 – SELECK(セレック)
5.【寺院文化】善光寺スペシャルウォレット
BEAMS JAPANは2023年9月から12月にかけて、1400年の歴史を持つ善光寺とコラボレーションし、「善光寺スペシャルウォレット」を販売しました。
このウォレットでも株式会社PBADAOが提供するPOKKEが活用されており、NFTを保有できるハードウェアウォレットが搭載されています。
ウォレットを購入すると、「鳩字の額」を模したNFTデータと共に、髙田織物で作られた別注のお賽銭入れが送られてくる仕組みです。
なお、「鳩字の額」とは善光寺山門に掲げられている額のことで、平和の象徴である鳩が5羽隠れているという特徴をもち、現在では善光寺のシンボルにもなっています。
本プロジェクトの売上の一部はBEAMS JAPANから善光寺へと還元され、文化財を保護し、後世に継承していくための資金として活用される予定とのことです。
6.【御朱印】竹神社e御朱印
近年、趣味が「御朱印集め」という人が増えています。そんな御朱印をNFT化したプロジェクトが、三重県明和町の竹神社で2024年1月よりスタートしています。
このプロジェクトでは、御朱印をデザインしたNFT「竹神社e御朱印」を購入すると、神社の周辺施設のクーポンを入手できる仕組みが導入されています。
竹神社は、花手水や満月参りなど様々なイベントを通じて、全国から多くの参拝客が訪れる人気神社として知られています。また、2023年には「竹神社デジタル御朱印」を頒布する取り組みも行っており、これをきっかけに遠方からの参拝者も増えたといいます。
その一方で、デジタル御朱印だけでは、竹神社以外のスポットへ足を運んでもらう施策にはなり得ないという課題も浮き彫りになりました。
そこで、竹神社周辺の飲食店や土産屋などの店舗も同時に賑わうような施策ができないかと考え、一般社団法人明和観光商社が新たに企画したのが「竹神社e御朱印」です。
「竹神社e御朱印」は、2024年1月から12月までの土日及び満月の日に配布され、参拝者はQRコードを読み取ってNFTを取得できます。御朱印の絵柄は毎月変化し、複数集めることで特別なクーポンやカレンダーなどの特典がもらえるそうです。
7.【寺】寺DAO
「DAO(分散型自律組織)」とは、特定の所有者(株主)や管理者(経営者)が存在せずとも、個々のメンバーが自律的に活動することで事業やプロジェクトを推進できる新しい組織のかたちです。
この仕組みを文化継承・地方創生に活用しようと、ノーコードWeb3プラットフォーム「Clubs」を提供するフレームダブルオー株式会社は、2022年5月に翠雲堂と一緒に「寺DAO」を立ち上げました。
寺院は歴史あるものが多く、その分修復には膨大な費用と時間がかかるという課題を抱えています。さらに、修復は定期的に行う必要があるため、継続した支援や資金の調達が必要です。
そこで寺DAOでは、ステーキングによる持続的なクラウドファンディング及びコミュニティ構築を通じて、日本全国の寺院における修復や伝統工芸職人へのサポートを行っています。
一方、NFT保有者へのリターンには、翠雲堂のネットワークを活かした特典が用意されています。具体的には、職人が手がける品物やNFTを購入できるオークションや、限定イベントに参加できるといったもので、寺院と参加者の双方にメリットがある仕組みを実現しています。
そして、2022年12月には「寺DAO」が手がける、地方創生事業の第1弾として奈良県田原本町の光源寺を対象に「天女絵修復プロジェクト」が実施されました。
このプロジェクトでは、老朽化で修復が必要となった所蔵文化財の一つ「天女絵」の修復を目的にDAOを介して資金が調達され、随時、修復過程の様子がコミュニティ内で共有されました。
また支援者には、同プロジェクトのコミュニティに参加するためのデジタル会員証となるNFTが配布され、修復後の現地参拝やオンラインでの読経の視聴、法話への参加といった特典が用意されたとのことです。
8.【伝統文化】KOKYO NFT
「KOKYO NFT」は、株式会社博報堂とJALグループが日本各地の関係人口創出を目的に、2023年2月にスタートさせたNFTプロジェクトです。
同プロジェクトは、NFTの活用を通じて地域の体験価値を高めたり、体験者同士や体験者と地場企業の繋がりを深めたりすることを目指しています。
ユーザーは地域ごとに発行されている「KYOTO NFT」を購入することで、該当する地域の特別なアクティビティを体験できます。このNFTは譲渡可能であり、家族や友人へのプレゼントとしても購入できます。
2024年2月からは、第1弾として行われた実証実験で得られた知見も合わせ、規模や内容を拡大した第2弾が行われています。この第2弾では、日本国内の体験や工芸品などのRWA(現実資産)に注目し、6つの地域に紐づいたNFTが販売されました。
以下が、それぞれの地域で販売されているNFTの詳細です。
- 北海道虻田郡洞爺湖町:「洞爺湖ロングラン花火」にて自らがプロデュースした花火を打ち上げられる権利
- 茨城県水戸市:希少な火入れ前の日本酒「雨下-uka-の生酒」を酒蔵で味わえる権利
- 福井県越前市:「越前打刃物」の職人と共にオリジナルの包丁を作れる権利
- 福岡県柳川市:400年の歴史と文化を持つ旧柳川藩主「立花家」に、ファミリーとして新たに迎え入れる家臣=サムライになれる権利
- 鹿児島県熊毛郡南種子町:「種子島宇宙芸術祭」でアーティストと共にアート作品を創り、展示し、共同所有できる権利
- 鹿児島県奄美市:第1弾の実証実験にて販売された「黒糖焼酎」の熟成過程を体験できる権利
さらに、これら6種類のNFTの販売と同時に、日本の象徴の一つである「折り鶴」をモチーフにしたダイナミックNFT(※)によるプロモーション施策も実施され、特設サイトにてクエストを達成した人に対して無料のNFTが配布されます。
※時間や特定の条件に合わせて、動的に変化するNFTのこと
そして、毎週発生するクエストを達成すると折り紙の画像が徐々に変化する仕組みとなっており、全てのクエストを達成すると「KYOTO NFT」の優先購入券が与えられるという遊び心満載な取り組みです。
9.【盆栽】BON voyage
昭和9年の創業以来、盆栽の売買・育成・預かりなど多岐にわたるサービスを手掛け、数多くの名木を世に送り出してきた黒松盆栽の名門「大樹園」。
その大樹園が、日本の盆栽業界が直面する課題の解決を目指し、盆栽専門のNFTマーケットプレイス「BON voyage」を2023年12月にローンチ。第1弾では、12鉢の盆栽オーナー権NFTが120〜1,000万円で販売されました。
NFTの購入者であるオーナーは、名木に成長する見込みのある盆栽の管理を盆栽師に任せることができます。その際、盆栽師と完成イメージを共有し、整姿してもらうなどして盆栽を作り上げる醍醐味を味わえるとのこと。
さらに、盆栽園にて生育課程を記録し、オーナーがその様子をオンライン上で確認できる仕組みも構築されています。そのため、盆栽を初めて扱う人や海外居住者でも、気軽に一流の盆栽を購入できるのが大きな特徴です。
加えて、オーナーには盆栽の画像が提供され、その画像を二次商用利用することもできたり、様々なユーティリティが用意された専用コミュニティに参加できるといった特典も用意されています。
完成した盆栽は展示会やイベントなどへの出展も可能で、アワードなどを獲得した際にはそのデータもNFTに記録されるとのこと。将来的には、オーナー権の分割所有ができるよう環境の整備が進められているとのことです。
10.【アート】JINP(Japan Inspired NFT Portal)
エンターテイメント領域の事業を展開する株式会社CyberZと株式会社OENが、NFTを通じて日本の文化を世界に発信するプロジェクトとしてスタートさせたのが、「JINP(Japan Inspired NFT Portal)」です。
JINPは、四字熟語を作品のコンセプトとして、漢字や和色、日本画など様々な日本の伝統文化を現代文化と掛け合わせることで世界に発信し、アートを愛する人々が集まるブランドになることを目指しています。
本プロジェクトの第1弾では、「十人十色」をテーマにしたNFTアートが展開されました。これは、10名のトップイラストレーターが集い、日本の伝統色である「和色」を表現する作品として創られたものです。
2022年6月に開始されたオークションでは、総額で300万円を超える売上を記録し、大きな話題を呼びました。
続く第2弾は、「温故知新」をテーマに掲げ、「人間国宝」と認定された伝統工芸作家を含む3名の作品をもとに制作されたNFTアートが展開されました。
クリエイティブディレクターを務めるのは、世界的ストリートフォトグラファーであるRK氏です。同氏は、村上隆やKAWSなど著名な人々のポートレートを撮影する人物として知られています。
このプロジェクトではRK氏が撮影した写真と、伝統工芸作品がコラボレーションしたNFTアート、そして3DCG技術を活用した「3DNFT」という、合計18種類のNFTアートが販売されました。
NFTアートの購入者にはオフライン展示会への招待や、限定コミュニティへの参加権が与えられます。一方、3DNFTの購入者には、落札した作品の作家の工房を見学する権利がユーティリティとして用意されたとのこと。
伝統文化の若手後継者を増やしていきたいという思いから、プロジェクトの収益は全て伝統工芸技術の継承に繋がる取り組みに役立てられる予定です。
11.【伝統工芸】Bank of Craft
近年、若者の伝統工芸離れなどによる需要の減少や後継者不足など、伝統工芸の継承・発展が社会的な課題となっています。
そうした背景から、NFT技術を活用することで伝統工芸を工芸品というモノの価値に留めず、地域課題の解決や工芸産地における新たな収益軸を構築することを目指すプロジェクトが、「Bank of Craft」です。
同プロジェクトは、株式会社J&J事業創造が進めてきた「NFT技術を活用した工芸産地支援」の取り組みを加速・拡大すべく、立ち上げられたものです。
現代クリエイターたちが、実際に伝統工芸事業者や職人のところに赴き、受け継いできた誇りや想いを知ることで、伝統を多方面から理解し、自身の解釈によってリ・デザインしていることがプロジェクトの大きな特徴です。
その第1弾では、新たな可能性に挑戦するユニット「N180」と、日本最大級のアクションスポーツ・ストリートカルチャーマガジン「FINEPLAY」、けん玉カルチャーを牽引する「430」がタッグを組み、京都・西陣織柄とコラボレーションした作品が販売されました。
さらに、2024年2月からはクリエイターのMasahiko Kajima氏による、6種類のNFTアートも販売されています。購入者はデジタルデータを所有できるだけでなく、テーブルランナーを工芸事業者に織ってもらえる権利も獲得できます。
他にも、クリエイターのMasatoo Hirano氏がリ・デザインした博多織柄をラッピングした伊藤園の自動販売機や、Emi Arihisa氏が桐生織から着想してリ・デザインした、廃棄されたビニール傘を再利用したマルチショルダーケースなども展開されています。
12.【日本文化NFTマーケットプレイス】ORADA
株式会社ORADAは、書や独演会、絵、像など、世界初の日本文化に特化したNFTマーケットプレイス「ORADA」を運営しています。
同マーケットプレイスは、日本固有の文化や伝統文化・芸術・工芸品などの価値を正しく評価し、作家や表現者たちに正当な対価が支払われる世の中にすることを目指して、運営されています。
その特徴としては、作家1人ひとりのページがオーダーメイドで作成されており、作品の価値を裏付ける作家情報や技法などを閲覧できることが挙げられます。ユーザーはそれらの情報を参考に、通常の通販サイトのように気に入った作品をNFTとして購入できる仕組みです。
NFTを購入する際に障壁となりやすいユーザー体験に関しても、Googleアカウントやメールアドレスでログインできたり、クレジットカードで決済できるなど、NFTを初めて手にする人にとっても利便性の高い環境が構築されています。
おわりに
今回は、日本の伝統文化にNFT技術が活用された事例を12個ご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
NFTという最先端の技術が、長い歴史を持つ日本の伝統文化に新たな息吹を吹き込み、それらの魅力を再認識するきっかけを生み出していることを少しでも体感いただけたのではないかと思います。
引き続き、それぞれのプロジェクトがどのように展開されていくのか、今後の動向に期待です。(了)