最高のプレゼンテーションをする方法【12記事】まとめ!資料作成〜本番までを解説
社会人であれば多くの人が一度は経験する、「プレゼンテーション」。
今回は、プレゼンテーションを成功に導くためのコツや、役立つツール、フレームワークなどを、①準備編 ②資料(スライド)作成編 ③本番編 に分け、12記事分をまとめてお届けします。
例えば、スライド作成にいつもPowerPointやKeynoteを使ってはいませんか? 実はそれ、もう時代遅れかもしれません。
<目次>
【プレゼン準備編①】正しいフレームワークに情報を落とし込もう
- 目的や情報の整理に使える、「Milanote」と「Realtime Board」
- 「伝わる」プレゼンテーションを作成するためのフレームワーク
【プレゼン準備編②】資料に使える素材を、手軽に用意しよう
- あなたの落書きをプロのイラストに変える「Google Autodraw」
- スクリーンショット撮影や、画像のカット・リサイズができる「Skitch」
- 誰でも簡単に動画制作ができる「Rocketium」
【プレゼン資料作成編】便利ツールでスライドを作成しよう
- Macユーザーにはおなじみ「Keynote」の隠れた機能とは
- Webブラウザ上でスライド作成ができる「Slides」
- 世界トップクラスの企業のプレゼンフォーマットが使える「Slidebean」
- 無限の創造性!クリエイター向け上級ツール「Ludus」
【プレゼン本番編】聴衆を巻き込み、プレゼンを成功させよう
- 「ニコニコ動画」方式の全社会議で、全社員を巻き込んだ事例
- 聴衆がリアルタイムにプレゼンに参加できる「Glisser」
【プレゼン準備編①】正しいフレームワークに情報を落とし込もう
しっかりとした事前準備・設計なしに、良いプレゼンテーションを行うことはできません。
事前に伝えたい情報や目的を整理し、正しい「伝え方」のフレームワークを用いて、構成を練りましょう。
伝えたいことを紙に手書きで書き出すのも良いですが、「Milanote(ミラノート)」や、「Realtime Board(リアルタイムボード)」のようなオンラインツールを使うのもオススメです。
Milanoteは、Apple社などでも採用されている、「創造力を生み出す」オンラインノートです。画面上に、メモや画像を自由に配置できます。
Apple社でも採用!ビジュアルで整理できる全く新しいオンラインノート
Realtime Boardは、まるで皆でホワイトボードを使っているかのように使えるオンラインツールです。複数人でコミュニケーションを取りながら、同時に同じ画面上で作業を行うことができます。
愛用せざるを得ないオンラインホワイトボード「Realtime Board」プレゼンにも活躍
目的や情報が整理できたら、プレゼンテーションの構成を作っていきます。
ソフトバンクの孫 正義さんのプレゼン資料作成を担当し、現在は様々な企業でプレゼン講師を行う前田 鎌利さん。
「伝え方のプロフェッショナル」である前田さんは、プレゼンテーションにおいて重要なのは「論理」と「感情」を操るフレームワークだと言っています。
ビジネスシーンにおける「人への伝え方」はフレームワーク化でき、誰でも実践できます。
そして、人に何かを伝える上で重要なのが「論理」と「感情」です。
孫正義も唸った!「論理」と「感情」を操り、人に意思決定させるフレームワーク
前田さんのフレームワークを簡単に説明します(詳細は記事をご覧ください)。
まず、論理が大切なのは、ビジネスシーンで人に何かを伝える目的は「相手に意思決定をしてもらうこと」だからです。そして意思決定に必要なのは、「あなたの課題を解決できますよ」と論理的に伝えることです。
これは下記のような「課題、原因、解決策、効果」というフレームワークに沿ってプレゼンを構成することで、実現できます。
しかし、論理だけが整ったストーリーだけでは、相手の心を動かすことは難しくなります。そこで重要になるのが、「感情」です。感情を加えるためには、論理的な骨子に「共感、信頼、納得、決断」というフレームワークを差し込みます。
例えば、「仕事に埋没してゆっくりする時間が取れていない」という「課題」があるとします。そこに「共感」という感情を生み出すためには、「疲れていそうな女性の写真」を付け足します。
このように、「論理」と「感情」それぞれのフレームワークに沿ってプレゼンテーションを構成することで、相手にしっかりと意思決定をしてもらうことができるようになります。
【プレゼン準備編②】資料に使える素材を、手軽に用意しよう
プレゼン資料を作る際に、ちょっとしたイラストなどの素材に困ることはありませんか? そういった時に役立つのが、Googleが提供する無料ツール「Autodraw(オートドロー)」です。
あなたがパソコン上で描いた絵を、AI(人工知能)が「何の画像か」を自動で識別して、一瞬で素晴らしいイラストに仕上げてくれます。パソコン、タブレット、スマートフォン上から、ダウンロードも必要なしで使い始めることができます。
作成したイラストはpng形式で即座にダウンロードできるので、スライドに貼り付ければ、素材として活用できます。
Google天才すぎ。プロ仕様のイラストが誰にでも描ける「AutoDraw」がすごすぎる!
パソコンなどの画面スクリーンショットを、加工して使いたい場合には「Skitch(スキッチ)」が便利です。誰でも簡単に、画像をカットしたりリサイズすることができます。
イラレが使えなくてもOK!無料で自由自在に画像をカットできる神ツールSkitchの使い方
また最近では、動画を使ったプレゼンテーションもよく見かけますね。動画も、便利なツールを活用すると簡単に制作できます。例えば、「Rocketium(ロケティウム)」です。
直感的な操作だけで動画を作成でき、しかもフリー素材をツール上で探して、そのまま使うこともできます。
6歳児でも5分で動画が作れる?!動画制作ツール「Rocketium」とは
【プレゼン資料作成編】便利ツールでスライドを作成しよう
続いて、多くのプレゼンテーションで必要になるスライド作成です。
スライド作成と言えば、「PowerPoint(パワーポイント)」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし最近では、様々な便利ツールが登場しています。
それぞれ特徴が異なっていますので、用途に合わせて、ぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか。
まず、Macユーザーにはお馴染みの「Keynote(キーノート)」です。実はKeynoteは、簡単に動画を制作できるなど、あまり知られていない機能が数多くあります。
Keynoteは動画も作れる!その万能さを再発見する6つの厳選ノウハウを大公開!
続いて、PowerPointやKeynoteより便利で現代的なプレゼンテーション作成ツール「Slides(スライズ)」です。Webブラウザ上で驚くほど簡単にプレゼンテーション資料を作ることができ、URLで簡単に共有できます。
クラウド上で動くため、複数人のメンバーが同時に閲覧・編集したり、コメント・レビューすることも可能です。
PowerPointとおさらば!?プレゼン資料の作成を劇的に効率化する「Slides」とは
また、世界トップクラスの企業が使っているプレゼン資料のフォーマットを使えるサービスが、「Slidebean(スライドビーン)」です。
「会社説明」「営業活動」「資金調達」といったビジネスのシーンに合わせた、おしゃれなデザインのプレゼンテーションを作成できます。
あのAirbnbも!世界トップクラスのプレゼン資料を誰でも作れる「Slidebean」とは
最後に紹介するのは、クリエイター向けの上級ツールです。それが、Limitless creativity(無限の創造性)を引き出す「神」プレゼンツール「Ludus(ルーダス)」です。
KeynoteやPowerPointの表現の幅を圧倒的に越え、プレゼンにクリエイティビティを注入することができます。
3DデータもjavaScriptもスライドに挿入可能!クリエイター向けプレゼンツールLudus
【プレゼン本番編】聴衆を巻き込み、プレゼンを成功させよう
準備ができ、資料が完成したら、あとは本番を残すのみです。
実際のプレゼンテーションの場で最も大切なのは、いかに聴衆を共感させ、巻き込むかできるかではないでしょうか。
そのためには事前にシミュレーションを行ったり、練習をすることも大切ですが、テクニックやツールを駆使して、その部分を補うこともできます。
例えば、株式会社ユーザベースでは、以前は全社会議において、下記のような問題を抱えていたそうです。
全社会議に関しては、もうひとつ大きな課題を抱えていました。事業規模が100名を超えて、海外ブランチが3ヶ所と増えてきた時に、今までの「チームの状況を報告する」会議の進め方自体に問題が出てきたんです。
少ない人数だった時はお互い周りのチームが何をやっていて、何に苦しんでいるのかわかっていたんです。でももはや、各チームがこういう状況なんです、と言ってもピンとこないようになって、そのような状況がずっと続いていました。
それまでは皆パソコンも閉じて議論に集中していたのですが、業務が多忙で内職をするメンバーが出てきたり…
(同社人事マネジャー 村樫 祐美さん)
ベンチャーからグローバルへ!ユーザベースCTOが作った「ニコ動」式の全社会議
そこで同社では、「ニコニコ動画」のように、聞き手のコメントや「いいね」が画面上にライブで流れる仕組みを構築したそうです。
すると、会議自体が盛り上がっただけではなく、お互いに発言や質問をしやすい空気を作ることができたと言います。まさに、発表者と聞き手の距離が縮まった事例ですね。
同社のように仕組みを自社開発しなくても、「Glisser(グリッサー)」のようなツールを活用すれば、会場が一体となるプレゼンテーションを実現できます。
Glisser上でプレゼンを行うことで、聴衆はリアルタイムに自分の手元のデバイスでスライドを見ることができます。また、「いいね!」や質問を投げたり、ツイートをすることができるようになります。
日本人が知らないプレゼンの最強兵器「Glisser」で劇的に「伝わる」スライドを作成
まとめ
このように、成功するプレゼンテーションを行うために、役立つ手法やツールは数多くあります。今回紹介したほとんどのツールは無料で使えるか、もしくはトライアルが可能ですので、気になるものがありましたら、ぜひ試してみてください。