【22社の事例】コスト・経費を削減しよう!先端企業のアイデア・事例まとめ

※2020年4月9日更新
新型コロナウィルスの拡大により、多くの企業が経営的に深刻なダメージを受けています。そしてそれに伴い、企業における「コスト削減」の重要性が叫ばれはじめています。
会社を経営する上では、様々なコスト(経費)を支払い続ける必要があります。
売上の増減に合わせて変動する、「原材料費」や「売上原価」のようなものに加えて、「人件費」や「家賃」、「光熱費」などなど…。会社経営に必要なコストは多岐にわたります。
そのようなコストをゼロにはできなくても、削減することは可能です。地道なコスト削減を続けることで、大きな利益を生む可能性もあります。
では、そのコスト削減は、どのように実行すれば良いのでしょうか。取引の契約の見直しなどによって調達の部分を改善したり、使用量そのものを減らしたり、様々な方法がありますね。
また実は、ITやテクノロジー、更に最先端の働き方や手法を取り入れることでも、コストや経費を削減することが可能です。
そこで今回は、実際に最先端の手法でコストを削減した事例を【合計22社】ご紹介致します。
- 「間接経費」の見直しによって、年間7,000万円のコストを削減
- IT化によって、人のオペレーションコストを削減
- ペーパーレス化によって、紙の管理コストを削減し、業務も効率化
- 最新ツールや手法で、マーケティングのROIを改善(BtoB・BtoC)
- 旧来の採用媒体や人材紹介会社に代わる手法で、採用コストを削減
※今回ご紹介する企業(掲載順):
NKアグリ株式会社、株式会社ミクシィ、グリー株式会社、株式会社ウェルクス、日本郵便株式会社、株式会社石崎電機製作所、ニフティ株式会社、株式会社ブイキューブ、スターフェスティバル株式会社、東京地下鉄株式会社、株式会社グレンジ、株式会社フンザ、株式会社エウレカ、株式会社ホットリンク、株式会社メルカリ、他
実は経営を圧迫しがちな、「間接経費」の見直しでコスト削減
間接経費とは、事業に関する出費ではありますが、事業や製品自体には直接関係のない費用のことです。
例えばその一例には、電気代やガス代といった公共料金、家賃、決済手数料、備品費、税金などが挙げられます。
※間接経費についての詳細は、こちらをご覧ください。
実はこうした経費の契約・取引内容は、市場にその「適正値」の情報が出回ることが少なく、いわばブラックボックスのような状態にあります。
そんな間接経費を見直し、適正値まで価格を下げることで、年間数千万円の単位でコストを削減することが可能です。
実際に経費削減に取り組んだ7社の事例の詳細を、こちらのページにてご紹介しております。
「ムダ」をなくす!人の手が必要な作業を、ITの力で効率化
人件費は、大きなコストのひとつです。「人でなければできないこと」が多いと、業務の効率はなかなか上がりませんね。
また、オペレーションを回すのに必要な人数が多いと、純粋に人件費も増加しやすくなってしまいます。
そのようなムダな人件費を削減するためのひとつの方法に、「IT化」が挙げられます。今回は経費申請から業務管理まで、様々な領域でIT化を推し進めた企業を紹介します。
▼NKアグリ株式会社:書類を郵送して印鑑を押す、経費申請のフローを効率化
「kintone」で、経費申請や電気料金の管理を効率化。農業ベンチャー、NKアグリ
▼株式会社ミクシィ:スプレッドシートから脱出し、業務管理コストを削減
ミクシィ「XFLAG スタジオ」で150時間を削減した、制作・進行管理ツールとは
▼グリー株式会社:クラウドストレージの導入で、社内サーバーのコストを削減
ファイル共有のコスト削減と業務効率化を同時に推進するクラウドストレージ「Box」
▼株式会社ウェルクス:FAX送付という作業を、ITの力で効率化
月174時間かけていた仕事が0分に!?ルーティンワークを自動化する、「ロボット」
「紙」での情報管理はもう古い!ペーパーレス化でコストを削減
「紙」での情報管理にはコストがかかります。純粋に紙そのものにかかる費用に加えて、印刷代や、膨大な紙の資料を整理するためのファイルや、保管のための場所も必要です。
そういったコストを削減するために、ペーパーレス化に取り組む企業が増えています。
▼日本郵便株式会社:名刺を「データ」で管理するITツールを導入
日本郵便の大改革!1拠点50,000枚超、名刺をデータ化する「Sansan」の活用法
▼株式会社石崎電機製作所:「資料を印刷して手渡し」する状態から脱却
創業88年の電機メーカーの「情報改革」Evernoteで書類・画像・名刺を一元管理
マーケティングツールの活用で、BtoBマーケの投資対効果を上げる!
近年、「マーケティングオートメーション」をはじめとする、営業・マーケティング活動の効率化は今や一大トレンドです。
いわゆる「訪問営業」や「テレアポ」などに依存する状態を脱却し、ITの力で顧客の獲得コストを下げる試みが広く始まっています。
BtoBサービスを展開する企業の場合とくに、メールマガジンの活用や、見込み顧客にWebでアプローチを行う事例が増えています。
▼ニフティ株式会社:「展示会」のコストを削減し、メールマーケティングを導入
メルマガ開封率40%!ニフティが取り組むインバウンドマーケティング
▼株式会社ブイキューブ:MAの導入で、マーケティングのROIが、前年比157%に
マーケティングのROIが57%向上!マーケと営業の溝を埋めた、その導入プロセス
▼スターフェスティバル株式会社:BtoBのWebマーケティングを、低コストで実現
法人向けWebマーケティングの第1歩!1人でも始められるメルマガ運用とは
より多くの人に、効率的にアプローチ!BtoCマーケティング最前線
幅広く、そしてより多くの顧客やユーザーを相手にするBtoC企業でも、マーケティングの効率化が行われています。
顧客の声の分析にITサービスを活用したり、新しいマーケティング・チャネルを活用することで、コストを下げて効果的なマーケティング活動を実施しましょう。
▼東京地下鉄株式会社:2,000通の「顧客の声」を、ツールで効率的に分析
東京メトロは顧客の声で進化する!NPSでアンケートを分析し、サービスを改善
▼株式会社グレンジ:YouTubeを活用し、Web広告の費用対効果を倍に。
成果が出る「YouTube広告」とは?CPAを半分にした、YouTuber起用ノウハウ
▼株式会社フンザ:WebマーケのノウハウをCMに活かし、ユーザー獲得単価を削減
テレビCMでもA/Bテスト?会員数200万突破!「チケキャン」のマーケ戦略
どんな企業にも必要な「採用」そのコストを下げる最新手法とは…
採用は、どんな会社にとっても重要な要素のひとつです。優秀な人材を採用することも大切ですが、そこにコストをかけすぎてしまうことも避けたいですね。
最近では、従来の採用媒体やエージェントにコストをかけるのをやめる企業が増えています:。
その代わりに、例えば企業が直接、採用候補者にアプローチする「ダイレクトリクルーティング」や、社員紹介を活用する「リファラルリクルーティング」を実施しています。
こういった手法を導入することで、採用コストを大幅に削減することも可能です。
▼株式会社エウレカ:「社員紹介」による採用を促進し、採用コストをダウン
リファラル採用比率が「8割」に!エウレカの「全社で取り組む」採用戦略とは
▼株式会社ホットリンク:ダイレクトリクルーティングの導入で、採用コストを8割減
ダイレクトリクルーティングに100%シフト!採用コストを80%削減した手法とは?
▼株式会社メルカリ:「ミートアップ」を自社で行い、優秀な人材にアピール
700人以上が参加・メルカリの「ミートアップ」運営術!自社のファンを増やす狙い
コストを下げ、生産性を上げる取り組みを始めましょう
いかがでしたでしょうか。今回は、ITの活用や、最先端の手法の導入で、コスト削減・改善に成功した取り組みをご紹介しました。
コスト削減は、小さな1歩の積み重ねです。できることからひとつずつ、ぜひ、挑戦してみてはいかがでしょうか。